取りたい!

大学の小説創作の授業に落ちた。せっかく講師が私の大好きな作者さんだったのに……。仕方ない、モグリしよう。そう覚悟を決めていると、母親が呆れたように言った。

「そんなに必死に取るもの? 必修単位優先にしなさい」

「嫌だ!」

 

「いつでも受けれるわよ。目の前に当の講師がいるんだから」

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