不明な不明は不明

かびの海原に埋もれながら

能面被る 朝 昼 夜

腐る 渇く わめ


あああ

明日もどうせ

しゃがれれた初冬が嗤うのだ

見果てぬやいばのシンフォニア

私の世界で

ポリフォニックに踊ります

 グサリ グサグサリ

   グサグサグ サリ

  グ サ リ グ サグ サリ……


まだ 何か 足りないのか

まだ 何が 足りないのか

もう 何か 満ちたのか

もう 何が 朽ちたのか

ワカラナイ 死 カワラナイ

みんな オマエにあげたのに

サヨナラの合図が 聞こえてこない


心の耳なんて あるのだろうか

この私 今の私に?


群がる意思の心臓よ

お前たちには もう何もない

薫らぬ風の道を行け

私たちには もう何もない







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る