第43話 女子二人の恋バナ②
「まぁ頼まれたわけではなく勝手にやっていたのですが良いこともありました」
白雪ちゃんの顔が嬉しそうに綻ぶ。これはラブの雰囲気がする。
「いい事って何があったの?」
「彼が仕事が終わった後に私を抱きしめて頭を撫でてくれました。至福の時間でした」
「凄いじゃん!そんなの絶対脈ありだよ!彼誠実そうだし絶対愛されてるよ!」
「ですよね!でも返事はまだ頂けないと思います。まだ一緒に住んで二日ですから。彼は付き合うなら結婚を前提にと言っていました。私も早くイチャイチャしたいですが我慢するしかありません・・・」
「現状十分イチャイチャしてると思うけど・・・。これ以上は人に見せられないやつだね。」
「当然そっちも彼とならしたいです。」
「食い気味すぎて怖いよ。ホント彼と出会ってからの4~5日でキャラ変わりすぎだから。幼稚園の頃から一緒にいるのに知らない人と居るみたいだよ。」
「これでも彼の前では自重しています。」
出来てないんだよなぁと思い苦笑で返す。
「そう言えば香織たちは二人で何をしていたんですか?」
「私たちはお互いに好きなものとか誕生日とか話してた。」
「あぁ。大事ですよねそういうのは。私もまだ把握できていません。」
「同棲二日で把握してたら普通に怖いからね」
「怖い怖いって私を何だと思っているんですか?まぁ良いですけど。ところで香織は秋也君の事が好きなんですよね?」
「好きだよ。でも顔だけで告白するのは違うかなって思ってる。今は彼の事をもっと知りたいって段階かな。多分だけど向こうもそう思ってると思う。秋也君は白金君の近くに居たせいか若干だけど女性に壁を作っているみたいなの。だから1年、2年かけて恋を成就させたいと思う。」
「ちゃんと考えているんですね。」
「まぁもたついている最中に横から攫われたときはしょうがないし慰めてほしい。」
「まぁ私も成就するかわからないので何とも言えませんがその時はお互い慰めあいましょうね。」
君たちはどう見ても相思相愛だよとは言える空気ではないのでとりあえず頷いておいた。
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