薄い世界上
何もない真っ白な世界が全てだった。
だがいつからだろう?
世界は色を宿した。
少女は布団から起きたまま止まっている。
だが時というなの時間は流れていた。
だが時計は止まっている。
針は6時13分を指しており少女はその時間に起きたがそこで止まってしまったのだろう。
そんな時間がどれだけ流れただろう。
突如、全ての時間が動き出した。
「んーいい天気」
少女は窓を開け背伸びをすると嬉しそうに空を見上げ微笑み部屋を出た。
階段をおりると机には食事が用意されており、キッチンから少女の母とおもしき女性が顔をだし少し頬を膨らましていた。
「こら!ちゃんと手を洗いなさい!」
「はぁーい」
少女は呑気な返事を返すと手を洗いに洗面だいに向かった。
手を洗うと急ぎ足でリビングに行き椅子に座る。
「いただきまーす。今日はハンバーグだから早起きしちゃった」
少女は美味しそうに口に含み、母は少し呆れ気味だったが嬉しそうに見つめていた。
すると廊下から父らしき男性が慌てふためきながらはいってきた。
「あら、お父さん今日は遅いと思ったら……寝坊ですか?」
「今日までの書類を纏めていたら1時をまわっていてね。つい目覚ましを止めてしまっていた……あはは」
父は椅子につき苦笑いし少し早めに食べ始めた。
だがそこで時間が停止した。
そして温かな家族が粉々に砕け散ってあの真っ白な世界が蘇った
次はいつ色を宿すのだろうか?
それは……この世界しか知らない
…解説…
紙
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