エピローグ(その他の国①)
ランスホース帝国を取り戻したアーサー王であったが、その被害は甚大であった。魔素を長年取り込んでいた街の人達がクレオの作った薬で元に戻ることはなく。人として戻った後、すぐに亡くなった。その者たちのアーサー様、人として生を終えられること感謝しますという言葉を聞きながらモルドレッドの凶暴性に気付かずこの国をこんなふうにしてしまった己の不甲斐なさに打ちひしがれていた。そんなアーサーに朗報が届いたのは、クレオが魔王国を統一し、新魔王として就任した時だった。魔王国に囚われていた。ランスホース帝国の女たちが戻ってきたのだ。勿論、旦那や息子は皆、亡くなっている。そのことを知り涙を流す者たちが多かった。だが、それを見て、アーサーは、ランスホース帝国を建て直すことを堅く誓い。残った諸侯たちの娘と婚姻し、子供を作る。娘の元にハオが婿養子として入り、アーサーはこのハオを娘の婿としてだけでなくすごく気に入り、いろんなところに遊びに出かけた。アーサーは、ランスホース帝国を建て直すべく小国を言葉によって、取り込んだ。かつての力で捩じ伏せてきた時とは全然違う。言葉によって、小国を統一し、そして、ランスホース帝国に多種族の血も積極に取り入れる。その際たるがサキュバス族とランスホース帝国騎士団のお見合いだ。性に貪欲なサキュバスにとって、性欲旺盛な騎士団の男は魅力的に映り。数多くの婚姻が成立することとなる。こうして、アーサー王の積極的な改革により、10年でランスホース帝国を建て直すことに成功する。
枝垂桜海洋国家の織田武は、元々の国の安定に加えて、他国独自の技術力まで手に入れることとなり、さらなる技術力の発展を遂げる。超近代的国家となっていた。街はイルミネーションで飾られ、花火大会なるお祭りや花見など。最も現実世界に近い成長を遂げた。そんな新しい枝垂桜海洋国家を見て満面の笑みを浮かべながら織田武は、クレオとの模擬闘技の申請をする。場所は、エルフェアリーナ王国のアリーナ闘技場。月一で開催している闘技場に年に一回各国の猛者たちが参加する大会を追加した。ギャンブル大好きなエイミー女王陛下の計らいである。結果として枝垂桜海洋国家の面々は、魔王国の面々に勝てなかった。その中でもダスティル、シュテン、サモンの力は特に飛び抜けていた。だが、みんな最後は握手を交わし、次こそは勝つとお互い切磋琢磨していくのである。そんな織田武はクレオの娘であるクラリーサを気に入り、息子の嫁に迎える。息子が吸血鬼になるがこの先の平和を想えばそれも良いと考えたのだ。結果として、クラリーサは旦那を吸血鬼にしなかった。だが子供を身ごもって見せたのだ。だが吸血鬼は吸血鬼以外の性を中に入れると破裂する。なのにそんなそぶりが一切なかった。そうではなかったのだ。あの時サイクロプス族に捕まっていた吸血鬼の女性は皆既婚者。そういうことだ。織田武はこれに大層喜び、息子を吸血鬼にせず子供を身籠ったクラリーサを褒め称えた。
元々統一されていたエルフェアリーナ王国では、多種族の血を取り入れることを積極的になり、特にオーク族との相性が良く。多くのダークエルフが生まれることとなる。さらにオークという種族は、絶倫でありながら愛する女性に忠を尽くす感じで、エルフ女性にも大変気に入られた。こんな嬉しい誤算に満足を浮かべながら、エイミーは決断した。この先の平和を考えるならクレオの娘か息子を貰うべきだと。だが自分はもうすぐ150歳を迎える。後生きられても50年程度であろう。娘も100歳を超えている。そこで白羽の矢が立ったのが今年30歳を迎える孫息子であった。エルフの30歳は思春期真っ只中という感じだ。早速お見合いの場を設ける。クリコを気に入り、婚姻させる。クリコも旦那を吸血鬼化させることなく子供を身籠り、エイミーに愛の力ですと平然と言ってのけ。エイミーを大笑いさせた。エイミーは過去を回想する。16歳の時に両親を内乱で亡くし、女王に就いたエイミーの半生は戦乱に身を投じる女傑であった。親友であった今はリグレスト正教国の法皇に就いたティタンと共に、エルフェアリーナ国の双翼と呼ばれていた。そんなエイミーの転換期の一つが姪っ子が惚れたレオンダイトとの純潔戦争だった。
「クスクス。懐かしいわね。あの戦でレオンダイトちゃんにリリアちゃんが惚れなかったら今のこの平和は無かったのよね。戦はほとほと疲れたわ。久々に大暴れできたけど。クスクス。後は若い者たちに任せようかしらね」
この後210歳の天寿を全うし、エイミー女王陛下が去った後の女王になんとクリコが就く。これには多くの国民が驚いたが、クリコは夫をよく立てたこともあり、表向き女王国家としての体裁を保っただけである。多くの祭り事を旦那がやっていた。これを受け、国民の支持は高まり、クリコの名はエルフでないのに女王となり、国王の補佐を良くした人として刻まれる。
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