第14話 ホープシティの要塞化
高台拠点の要塞化に1年半、魔頂村の要塞化に2年半かかり新魔王が成人するまでの特例措置である全世界停戦協定まで残り1年を切った。この間も生活を豊かにする道具や機械の制作、武器の増産、兵器の増産などできることはやってきたがホープシティの要塞化はまだできていなかった。ここにきて建設チームにも疲れが出始め、美少女サキュバスのララとラミア族のラミアンの御褒美でもテンションが上がらなくなってきている。
「まずいよ〜私の魅了も効かなくなっちゃってるよ〜」
「えぇ、4年持ったのですら奇跡だと思うしかないわね」
「何か手は無いのか」
「一つだけ一つだけありますわね」
「仕方ないよね。ラミアン」
「えぇ、ララ。やってしまいなさい」
「はいはーい。いっくよー。強制催眠」
「オオオオオオオオオオ」
「なんだなんだ何が起こった?」
「強制的に催眠状態にして疲れとかを感じなくさせてるのです。まぁリミッター解除ですわね」
「副作用は?」
「当然終わった後しばらく動けなくなりますわ」
「ミミ、これの解毒方法を調べて副作用を取り除け」
「はいなの〜」
ピョンピョン飛び跳ねていくミミ。はぁー可愛い。モフモフしたい。ダメだダメだ。今はなんとしてもホープシティまでの要塞化を完成させて、防備を固めないとこの期間にもアランから情報はもたらされている。その結果、新魔王軍もかなりの軍備を増強しているとのことだ。まるで全世界に向けて統一戦争を始めるかのように、凄まじい速さだが現実世界のアイツを知っている僕としては驚きはしない。だからこそこちらも最低限の守りを完成させないとまず勝ち目は無い。同盟国のエルフェアリーナ王国、枝垂桜海洋国家、リグレスト聖教国改めセイント聖教会。中立国のドラグーン空挺団とクラフト共和国。魔王の同盟国ランスホース帝国と枝垂桜海洋国家と揉めていたことからビースト連合も魔王に付くだろう。ビースト連合は大挙して、枝垂桜海洋国家を攻めるだろう。ランスホース帝国は、魔頂村に大挙して攻め寄せる。魔王軍も魔頂村に押し寄せるだろう。そうここにエルフェアリーナ王国と吸血鬼軍を集めた完全な防衛を成し遂げた後にカウンターでランスホース帝国を討ち倒す必要性があるのだ。
「クレオ様、私たちのことまで考えてくださりありがとうございます。ですがお見捨てくださっても構わないのですよ。魔王の奴隷となることで皆泥水を啜りながらでも生きながらえることはできるのですから」
「モネさん、そんなことは僕が許しません。安心してください。必ず期間内に完成させます」
アイツのことだ勝算も無いのに5年で良いなんて言わないだろう。まず間違いなく魔頂村を滅ぼす準備があるということだ。それがランスホース帝国との挟み撃ちだけなんてお粗末なことはないだろう。
「アンタが領主のクレオ様ですかい」
「あぁ、そうだが」
「良かった。俺たちはこの周辺に住んでいたものなんだがアンタんとこの人に熱心に説得されてな。この度アンタの配下に加わることにした。手伝いが必要なんだろう。使ってくれや」
「助かります」
「感謝するならアンタのためにこの周辺を駆けずり回ってるオークとオーガに言いな」
「ダスティルとシュテンですね」
「ハハハ。こりゃあ傑作だ。オーガやオークに名前があるとは思わなんだ」
「この御方の住む村には皆様に名前がありますわよ」
「なんと、貴族特権ってことですかい。こりゃあ俺たちも腕がなるな」
その後もどんどんと魔頂村に人が集まり、半年でホープシティの要塞化を完成させることに成功した。外側にある娼館と内側にある商業施設その内側に住居がある。その3つを囲む三段構えの城門に連弩を配置。その上に櫓を建設する。そうこの村にはユタが防備を担っていたこともあり、前魔王から奴隷の身分として虐げられていたラミア族やサキュバス族を鍛え暴漢に対して対処していたのだ。今現在も数多くのラミア族やサキュバス族が防備を担っているのだ。
「クレオ様、ホレホレ見て見て9歳になったのだ。この魅惑的なボディでクレオ様を誘惑するのだ」
「ハハハ。ユタはずっと可愛いよ」
「!?」
モジモジと身体をくねらせて、指と指をツンツンしている。可愛すぎるぞ。
「ユタももう9歳か。いつかの約束を果たす時が来たのかもしれないな」
僕の嫁になるとずっと言ってたし魔族としての成人は9歳から10歳だ。これ以上待たせるのは酷だろう。それにユタには家族を何度も救ってもらった。その恩返しが僕の嫁になりたいなら受け入れるのも男の甲斐性ってやつだ。
「えっ?それって俺、私のことを貰ってくれるのだ」
「ユタ、僕の妻になってくれる?」
「もちろんなのだ」
その晩完成披露も兼ねて、ユタとクレオの盛大な結婚式をホープシティで執り行った。皆からの祝福を受ける。最後に全てを囲む防壁を作り、その外側に掘を作る。村と高台拠点と平原の要塞そしてホープシティを囲む防壁。そしてこれら全てをまとめて名前を魔頂街と改めた。ここに全ての用意が無事に完成したのだ。魔王との雌雄を決するラストバトルに向けて。
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