第4話 アリッサたちとの再会
【クレオ視点】
「クレオ様〜お逢いしたかったです」
そう言ってアリッサが僕に抱き付いてくる。
「ヨシヨシ、僕も逢いたかったよ。道中無事で良かった」
「はい」
アリッサは顔を赤らめ短く言い頷く。
「クレオ様に逢いたかったのはアリッサだけじゃねぇっての」
「そうですわよアリッサ」
「あら〜まぁアリッサなら我慢できないわよね」
「独占したいって堂々と言うくらいだからね」
「アリッサ様、私だって御主人様のお世話したいのですぅ」
「アリッサばっかりヅラァって感じ〜」
クレハにリンダ、リコルにエキナ、カーミラとメルが次々に言う。
「アハ、クレハ、リンダ、リコル、エキナ、メル、カーミラ、僕もみんなに逢えなくてとても寂しかった。逢えてとても嬉しいよ」
僕の言葉に耳まで真っ赤にしているのを見るとさらに揶揄いたくなるけどやめておこう。
「玲王様、私のこと忘れないでくださいワン」
「やぁリリどうしたの語尾変えて」
「可愛いかなと思いましてワン」
「リリはいつでも可愛いよ」
「玲王様〜ただいまなの〜」
「ミミまたよろしくね」
「妾は寂しくなんてなかったのじゃ」
「マフラン拗ねちゃって可愛い」
「クレオ様と人形また作るもんね〜」
「そだねジョロミ」
「クレオ様〜寂しかったです」
「僕もだよモルフォ」
「クレオ様、逢いたかったです」
「僕もだよアゲハ」
「クレオ様が居ないと針の使い道がなくて寂しかったですわ」
「ヒメまた一緒に人形作ろうね」
「マジクレオ様居ないとご飯美味しくないって言うかマジヤバみ」
「どんこちゃんはメルと仲良くなったのかな」
「なんでわかるし」
「うーんなんとなく」
「クレオ様〜逢いたかったコン。居ない間もみんなで素材の生成してたコン。レオンダイト様とリリア様がそうしといた方がクレオ様の役に立つってそう言ってたコン。積荷はリリとマフランが持ってくれたコン。あとで受け取って欲しいコン」
「ありがと〜タマモはフカフカだなぁ」
みんなと再会を喜びつつビィとミルミルとウルミとコッコを紹介して、それぞれの新しい家に案内したが全員からクレオ様のとこにつながってなくないこれ作り直しだねとえっ丸々2週間掛けたんだけど。
従魔たちも繋げて欲しいとのことでみんなで作り直した僕の家かなりデカくない。
僕の家を中心にデカデカと置き、右側にアリッサたちがそれぞれの部屋を作り、左側にリリを中心とする従魔たちが部屋を作った。
それでもまだたくさん余ってるんですけど?
「クレオ様は亜人にも魔物にも好かれやすいので部屋数は多いことに越したことありませんから。なんのために領主館だと思ってるですか?足りなくなったら上にも下にも拡張予定ですよ勿論」
アリッサにそう言われてしまった。
「それにもう1人立ちの御歳なのですから、その
顔を赤くしながらアリッサの言葉を聞きながら僕も顔が赤くなっていった。
「ばっばっまだ早いよアリッサ」
「いいえみんなここについてくる時に決めたので早くガブリと行っちゃってくださいみんな待ってますよ」
アリッサの圧に負けそうになったが僕は尋ねてみる。
「アリッサは12歳なんだけど良いの?」
「えっあっ大丈夫ですよ眷属契約しても歳はある程度成長するまで止まらないそうですよ。レオンダイト様のお父様の妻の中に10歳で眷属契約した人が居ましたが24歳まで成長してそこから止まったそうです。だからなんの心配もいりませんよ。私たちはクレオ様の独り立ちをお待ちしていただけなので」
「そう言うことならわかったよ。僕もみんなとこれからもずっと一緒に居たいから僕と結婚してください。お願いします」
みんな揃って「はい」と言う。
眷属契約を終えて数日後僕は鉄でみんなの指輪を手作りし、ウェディングドレスも手作りして、エルフェアリーナ王国にて合同結婚式を執り行った。
アリッサのドレスは白一色、クレハのドレスは白を基調として赤を混ぜ、リンダのドレスは白を基調として黒を混ぜ、リコルのドレスは紫一色、エキナのドレスは黒一色、メルのドレスは色々な色を使い派手な感じに仕上げ、カーミラのドレスは赤一色の中にフリルを取り付けたりした。
「クレオ様、メルのことをどうかよろしく頼みます」
「クレオ様、不束者ですがカーミラのことよろしくお願いしますわね」
「クレオ様、カーミラのことをよろしく頼みます」
エドさんとマクスウェル夫妻にメルとカーミラのことを頼まれた。
「あらークレオちゃん、親子揃って我がエルフェアリーナ王国で結婚式を挙げてくださるなんて嬉しいですわ」
「エイミー女王陛下、いえエイミーおねぇちゃんこの度は快く迎え入れてくださりありがとうございます」
「ウフフ。クレオちゃんは私にとって可愛い孫のようなものですもの。このようなお願いならいつでも聞くわよ」
「ありがとうございます」
「クレオ、いきなり6人の妻とはなぁ。親父が聞いてたら褒めてくれるぞ。はっはっはっ」
「アーロン叔父様、そんな恐れ多いです。それに来てくださりありがとうございます」
「クレオちゃん、あれから従魔や人形増えてるそうね。教えた甲斐があったってもんよ」
「バルバラ叔母様、今日は普通なんですね」
「当たり前でしょう、公の場では普通よ基本。まぁ気心知れてる仲間内だと戻るかもだけど」
「ハハハ。今日は来てくださりありがとうございます」
「クレオ様、アリッサのこと宜しくお願い致しますわ」
「ホワイティ叔母さん、えぇこちらこそ宜しくお願いします」
「クレオ様、義理の娘とはいえアリッサを泣かせるようなことあれば死を持って償ってもらいますぞ」
「ウルファス叔父さんにそうさせないように頑張ります」
「クレオ、彼女たちを泣かしたら許しませんからね」
「母様、ええ泣かせないように精一杯頑張ります」
「よろしい」
「クレオ、僕も言いたいことはリリアと同じだ。でも一つだけ、妻になった人には絶対に逆らわないことだそれが夫婦円満の秘訣だからね」
「あらレオンそれはどういうことかしら。今日の夜はエキサイティングになりそうねぇ」
「僕を躾けてください女王様」
レオンダイト父様リリア母様を怒らせてなんだかんだ楽しんでるよね(笑)
こうしてみんなの祝福を受けながらの盛大な結婚式は無事に終わった。
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