第6話 従魔の扱い方

【クレオ視点】


人形作りにもっと取り組みたいとバルバラ叔母様にお願いして3ヶ月たった。


僕はアリッサたちを誘って従魔の扱い方を学びに行こうとしたが、3人とも従魔に関してはパスするみたいで3人で外で身体を動かすそうだ。


3人が仲良くなってくれて嬉しい。


僕は1人でバルバラ叔母様の待つ裏庭に向かった。


「クレオちゃん、おはよう」


「バルバラ叔母様、おはようございます」


「じゃあさっそく従魔の扱い方を教える前に人形作りに役立つ魔物たちを捕まえに行くわよ?先ずはスピニングスパイダー、この魔物の糸は硬くて丈夫だから人形を縫う糸に良いのよ」


「よろしくお願いします」


僕はバルバラ叔母様の案内に従い森の中にある横穴に入る。


入るとスピニングスパイダーたちが襲いかかってきた。


僕は火の魔法で応戦して倒していく。


1匹の小さいスピニングスパイダーに狙いをつけて猫じゃらしの要領で関節人形の要領で作った動く蝶の形をしたぬいぐるみで横穴の外に釣る。


やはりこちらのちょっと大きい蜘蛛も動く物を捕食しようとするみたいだ。


暫く遊んでやり蝶のぬいぐるみを捕まえて満足している蜘蛛を撫でてやり懐いたので血の盃で従魔契約した。


ここが違う点だと思った。


現実世界の蜘蛛は少なからず毒を持っていて懐かないので迂闊に触ろうとして噛まれるなんてよく聞く話だ。


女郎蜘蛛から名前を取りジョロミと名付けた。


「へぇ〜半信半疑だったけど蝶の形をした物で釣れるとはね。じゃあ次はシルククロスバタフライ、この魔物はね毎日上質な絹布を脱皮するんだよ。人形作りに布は欠かせないからね」


「羽から絹布が取れるなんて面白いですね。行きましょう」


バルバラ叔母様は野原に案内してくれた。


えっ待って蝶ってあんなに大きかったっけ?


蝶は濃度を薄めた砂糖水があれば釣れそうだ。


この3ヶ月の間にアーロン叔父様から野菜類に果物類、肉類や魚類、穀物類に調味料の砂糖、塩、醤油、胡椒、味噌を手に入れて貰った。


やはり、枝垂桜海洋国家は現実世界の食によく似ているみたいで僕の口には良くあった。


アーロン叔父様たち吸血鬼にはラットモーグルの肉のが美味しいらしいけどね。


糖度を薄めた砂糖水に釣られてやってきた1匹のシルククロスバタフライが「何これ〜超美味しい」と言いとても美味しそうに飲みもっともっとと懐いたので血の盃で従魔契約した。


綺麗な蝶として有名なモルフォ蝶からモルフォと名付けた。


「へぇ〜まさかこんな飲み物で本当に釣れるとはねぇ。しかも自分から従魔にして欲しいと擦り寄ってくるなんてね。全く恐れ入るよ。次はコットンキャタピラー、覆われた毛はフサフサの綿で人形に詰めるのに最高なのよ」


「それは是非とも欲しいですね」


僕はそういうとバルバラ叔母様の案内で生い茂る森の中に来た。


周りからたくさんのコットンキャタピラーが降ってくるので先ずは数を減らすため火の魔法でこんがりと焼いていく。


少なくなってきたら小さいコットンキャタピラーに狙いを定めて、スミレやヨモギやサツマイモの葉を取り出し与えました。


やっぱり吸血鬼領に住んでいる魔物だからこの手の美味しいものに弱いようで、すぐに懐きました。


本来苦手な虫たちでもこの世界の魔物は話せるので苦にはならないのも嬉しいです。


アゲハ蝶の幼虫に見た目が似てたので名前はアゲハと名付けた。


「ただの葉っぱでこんなにあっさり懐くとはねぇ。私たちが知らないことを知っていることにますます興味が湧くよクレオちゃん」


バルバラ叔母様がキラキラした目で言うのを僕は苦笑いで返す。


「次がラストだよ。縫い付ける針としてそのまま使えるニードルアントって魔物を捕まえにいくよ。普段は地中を棲み家にしているんだけどせっかくだから女王種のクイーンニードルアントを捕まえよう。この時期珍しく外に出てくるんだよ。周りのソルジャーアントを全滅させて確保するよ」


女王アリの習性を何かの本で見たことがある。


巣立ちの時を迎えてコロニー内から外に一斉に飛び出し空中で交尾を行い地上に降り立った後にはねを取り除き地上を歩き新しい巣を探す結婚飛行なる蟻の一大イベントがある。


なら飛び立つ時にソルジャーアントを火の魔法で駆逐して、少し大きいクイーンニードルアントを翅付きのままゲットだ。


蟻の好物は砂糖などの甘いもの。


吸血鬼領にそんなもの出回ってないので差し出すと初めて見る砂糖に目をキラキラさせながら「美味しいよ〜」と懐いた。


この世界の魔物などで撫でられる大きさであるので可愛いものだ。


とても愛らしい見た目のアリだったのでヒメアリから名前を取りヒメと名付けた。


「ハハハまさか翅がついてるまま砂糖とやらで虜にしてしまうとは名なのだぁ。全く凄すぎるのだぁ。目算では1年はゆうにかかると思っていたのに魔物1匹に1日の5日で終わらせちゃうんだからぁ。こりゃ〜私よりクレオちゃんは従魔に関して天性の才能持ってるのだぁ。扱い方も上手だし教えることはもう無いのだぁ」


相当驚いたのだろうバルバラ叔母様の口調が普通からいたものに戻っている。


「いえいえ、バルバラ叔母様の教え方が上手だったからです。ありがとうございます。あっ木が取れる魔物なんていませんよね」


僕は御礼を返し1つ気になったことを尋ねてみた。


それを聞きバルバラ叔母様は言葉を返す。


「いるのだぁ。ウッドタートルっていう水辺に住む魔物なのだぁ。案内するのだぁ」


来た〜亀だしかも木が取れるとか優秀すぎる木は何にでも使えるから是非とも確保しておきたかった。


亀の好物は魚だ。


フフフアーロン叔父様に手に入れてもらった魚の中に鮪が居たのだ。


僕も大好物だが亀を懐かせるアイテムとして刺身にして使わせてもらおう。


バルバラ叔母様の案内に従い水辺にくると大きな亀の甲羅に木がくっ付いた亀が襲いかかって来た。


「それがウッドタートルなのだぁ」


バルバラ叔母様の声を聞き僕は風の魔法で先ずは数を減らす。


やがて小さいウッドタートルに狙いを付けて、鮪の刺身を与えてみる。


「何これ〜マジ美味って感じ〜」


ギャルっぽい口調のウッドタートルが懐いたので従魔契約した。


名前はノロマな亀を可愛くしてどんこちゃんと名付けた。


「やっぱりクレオちゃんはすごいのだぁ。魚の刺身?とやらで懐かせてしまったのだぁ。ではリッシュ城に帰るのだぁ」


この後従魔たちの扱い方も完璧とのことでコミュニケーションとバルバラ叔母様やアーロン叔父様からレオンダイト父様とリリア母様の話を聞いたりして留学の2年を無事に終えた。

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