魔族に転生したので魔族の頂点を目指したいと思います!
揚惇命
プロローグ まさかこんなことになるなんて
「
と母の元気な声で目を覚ました
「おいいつまで寝てんだグズ」
と言って腹を何度も蹴ってくるこの男は母の前でだけ優しい振りをする母の再婚相手の
名は
再婚相手の父と
「とどめ父さんごめんなさい。すぐ起きますのでもう蹴らないでください」
そう言って身体を起こそうとする
「おい、いい加減にしろよ。とどめ父さんだと俺のことを父さんなんて呼ぶなテメェは俺の息子でも何でもねぇただの俺のサンドバックでありストレス発散の道具でしかないんだよこのノロマのグズが」
と言い今度は何度も何度も背中を蹴られる。
痛い、痛い、痛い。
本当に起きないとまずいこのままでは蹴られ続けて最悪死んでしまう。
でもいっかこんなに辛いならいっそのこと、でも母さんは悲しむよなぁ。
でもその前に一度ぐらいは反撃してやる。
そう決心して起き上がった
「テメェ何しやがんだ」
そう言ってかわされ、急速に起き上がり殴りかかろうと身体を捻っていた
「来世があるというのならどうか大好きなファンタジー世界で魔族として自由に冒険してみたいいやいっそのこと魔族の頂点として虐めや迫害の無い世界を作る」
そう薄れゆく意識の中強く願った、、、
目を覚ました
「えっえっえっちょっと待って何処ここ。ここが天国それともまさか真っ白な地獄・・・な訳ないよな。それに話せる!」
そう潰れてた喉は治ってて心底嫌いな母の再婚相手も居ない今のここはまさしく
「もしもーし聞こえますかぁ?聞こえてたら返事してくださーい」
いきなり頭の中で声が聞こえる何これまさかの神様の声が聞こえるとかいうアレですか
「アレ人の反応があったから呼びかけてみたんだけど間違ったかなぁ。そかそかそんなに簡単に境界線の世界に落ちてくる人なんているわけないよね。良かったぁ〜お仕事増えたのかと思って焦っちゃった。テヘ」
そのテヘって何だよ可愛いなぁって違う違う、このままだと神様が帰ってしまうと思った
「あの居ますここに居ます」
ビクッという表現が正しいような感じで目の前に現れた羽の生えた妖精みたいな姿に
「あっやっぱりこっちに落ちてきてる人居たんだ。きっと君の最後の願いに反応したんだね。ではその願いを叶えてしんぜよう遠慮なく申すが良いのですわ」
なんて言ってる。
「えっお嬢様キャラなのそれとも妖精の姿をした神様的キャラなのどっちよ」
と声には出さずに突っ込んでおく。
そして
「魔族に転生して魔族の
と言った。
「えっ魔族に転生して魔族の頂点を目指すですってぇ。それ本気で言ってるの、まぁでもどんな願いでも叶えてあげるのが私の役目だしうーんそかそかファンタジー世界かぁ空いてるのあったかなぁ。今聞いてみるからちょっと待っててね」
と言われたので
「はい」
と答えた。
えっ目の前の羽の生えた妖精さんは神様では無いのかなぁ聞いてみるってどうやって聞いてるんだろう。
ふんふん言ってるけど。
そして待つこと数分
「えっちょうど生まれたばかりの
と唐突にこちらに振り向き妖精さんはそう言って近づいてくる。
そして近いです。
すごく近いです。
ドアップです。
でもそれを聞いた
だって大好きなファンタジー世界で尚且つ種族から何から選び放題なんて最高じゃ無いか。
「是非その世界でお願いします。僕の種族なんですが
と言い切った。
純血と純潔のハーフなんて憧れだよねと得意げになっていたのに羽の生えた妖精さんに
「はーい承りましたのですわ」
とあっさり言われたものだからそんなにあっさりで良いのだろうかと思いながらもこれから始まるであろう第二の人生にワクワクしていたのだが、、、
「最後にその
なんて言われるものだからえっそんな大盤振る舞い良いのですかと思いながらもスキルやアイテムと言われてもすぐに出てこない。
なので、こんなスキルやアイテムがあったら良いな的な感じで伝えることにした。
「何が食べれて何が食べれないかとかクラフトできそうなアイテムなどがわかるような感じのスキルとその世界のことで何かわからない事があれば呼んだら答えてくれるようなヘルプ的なスキルと大容量の収納アイテムとクラフト道具一式がまとまった感じのが欲しいです」
スキルもアイテムも2つって言ってたけどこれぐらいなら許容範囲よねと得意げになる。
「なるほどなるほど、そうなるとスキルは
ディテールインフォメーション?オラクル?インフィニティストレージバッグ?何それ?万能クラフトキットしか意味わからんかったぞw
今詳しく聞くよりも後々使うタイミングで聞く方が良いだろうし取り敢えず明後日の方向に投げといた。
それにしても本当にこれから始まる第二の人生が楽しみで仕方ないとニヤける。
「あっ言い忘れてたのですわ。
と薄れゆく意識の中、羽の生えた妖精さんに言われたのである。
最後の最後までそんな大盤振る舞い
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