制服というドレス

新学校の公立は、家から自転車で15分くらいの慣れ親しんだ場所にある。

公立ということもあり、シャツの指定や、ネクタイの強制などはなく、自由な校則だった。


私は、部活女子ではなかったので、ポロシャツなどは着ない。

指定のシャツの前ボタンを2つ開け、スカートは姉のお下がりで、下着が見えるスレスレの長さ。


当然、それなりの新学校。

初っ端から浮いていた。

上級生が興味本位で見に来る

「うちの学校にコギャルが来た」

93年はコンサバ姉さんから、コギャルが街を乗っ取った最初の年だったと思う。


池袋へは自転車で20分ほど。

放課後は池袋へ行く。

PARCO、サンシャイン、そこらをぷらぷら。

制服を着ていると、驚くほど声がかかる。


ストリート系のお兄さん。

下心丸出しのおじさん。

スカウトマン。

散歩歩けば誘われる。

私はこんなにモテたことはかつてなかったので、有頂天になっていた。

とにかく楽しかった。


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