第5話:声で聞きたい日本語?

 人の音漏れって無駄に気になりますね。電車内で何かの授業を聞いていたおじいちゃん(推定)の音漏れが酷かったのですが、誰も何も言いませんでした。ママぁ、これが都会だよ。冷たいネ。

 講義の内容は分からなかったのですが、なんとなく発音とか声の出し方に声優っぽさがあったので、もしかするとオーディオブックなのかもしれません。おじいちゃん何聞いてたんだろ。途中から男の人の声に変わったのはどうしてなんだろう。

 未だにアンチ電子書籍な私は、オーディオブックとは本当に本当に縁遠い人間なのですが、オーディオブックって聞いてて理解できるものなんですか? 私、異常に人の話を聞き流すスキルがあるので、全部聞き流してしまいそうだなと思います。

 英語のリスニングとか、実は聞き流していたせいで解けなかった問題もあるんじゃなかろうかと思います。……嘘です、それは英語の問題よ。でも国語でも時々なんか放送で解く問題があったんですよね。なんだっけ、なんで放送で聞かなきゃいけなかったんだっけ……? 何も思い出せないのですが、ずっと「解せぬ」と思っていました。国語なんだし問題書いてくれよ。

 喉元を通れば熱さもすっかり忘れているので、テストの思い出が全然ありません。覚えているのはテストでスカンディナヴィア半島が書けなかったこと……おそらく地理……。それからうちのクラスで変な語呂合わせがあって、一問異常に正答率が高かったこと……なんかの山脈だったからそれも地理……。地理にそこまで思い入れなかったんですけどね。なんでだ。

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