★ 2020/09 ノベルアッププラス「クトゥルフの呼び声短編コンテスト」[入賞]

【詳細URL】

 https://novelup.plus/event/short-contest-cthulhu/


【応募作】

 新感覚2.5次元ミュージカル「GREAT OLD ONES」超降臨祭20XX ~大千秋楽公演~(入賞作につき、カクヨム公開予定なし)


【事前作戦】

 ホラーは書いたことも読んだこともほとんどないし、クトゥルフ神話もよくわからないし、どうしようか……と当初は考えていたのですが。

 要項発表の少し後くらいに、2.5次元舞台「ミュージカル刀剣乱舞 歌合乱舞狂乱2019」(※作中に神降ろし的な演出があります)のブルーレイを見ていたところ、唐突にアイデアが降臨しまして。


「2.5次元ミュージカルで邪神召喚するホラーとか書いたら、なんかおもしろそうかもしれない……」


 とはいえ先述のように、ホラーもクトゥルフも自分の中にない要素。

 そこでひたすらインプットに走りました。ホラーについてはノベルアッププラスの活動報告で「おすすめホラーを教えてほしい」と募り、教えていただいた作品の一部を購入。クトゥルフ神話についてはあちこちのまとめ記事を漁り、それでもよくわからなくて結局はラヴクラフトの短編選集を購入。

 最終的に、ホラーの枠組については「小松左京短編集より『くだんのはは』」「雨月物語より『吉備津の釜』」を参考に、クトゥルフ神話については直接の出典を「ダンウィッチの怪」だけに絞り、2.5次元要素については自分の見聞から引っ張ってきて、それら全部混ぜて脳内で煮込んで……最終的に完成したのは締切の30分くらい前でした……。


 思いつきを形にするのは色々と大変でしたが、自分の中にないものを取り入れて消化して形にする過程は、とてもやりがいがあって楽しかったです。


【事後ふりかえり】

 このアイデア、自分しか考えてないだろうとは思っていたので、もしかすると「珍しいネタ枠」で入賞がありえるかもしれない……とは、ほんの少しだけ思っていたのですが。


 ……まさかの「お手本のような王道作品」選評を伴っての入賞でした……。


 選評をみるかぎり、「一発ネタで終わりうる題材を、きっちり王道の枠組みに落とし込んだ」点が評価されたのかな、と思います。

 古典的な名作ホラーを少しだけとはいえ読み、枠組みを踏襲したのは、作戦としてとても奏功したようです。

 キャッチーな題材+王道の構成の組み合わせは、うまくはまれば非常に強力なのかもしれません!

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