織田信長が異世界に転生したら最恐だった件。

白咲焰夜

序章 第1話 〜プロローグ〜

「光秀……お前は、我を裏切るのか?」


 ━━━━我はそう答えた。


「あぁ、お前は少し……暴れすぎだ。

だから、この世は俺が支配する。

お前はしかと、そらで指をくわえながら見てればいい!!」


 と、笑いながら消えて行った。

我は、追いかけようと思っていた……が、周りの火が強すぎて、動けない状況だ。このままだと、死んでしまう!!


 その時だった……。

急に、周りの景色が暗くなっていて、見えなくなっていた。だが、自分の体は見えている。


「な、なんだ!? これは!!」


 必死に、前へと突き進む。

だが、景色が真っ黒な為……歩いているのか、進んでるのか分からない。


 すると、奥から光が見えた。

その光を追いかけるように、突き進んだ。


 そこから得た景色は……まるで、我が居た景色とは到底思えない街並みだった。


 そして、人々は…我を見て、ざわめいていた。


「お前は、何者だ!!」


 と、後ろから声を掛けられたのは……

侍とは違う布みたいな重装備? で……刀ではなく杖? みたいな形をした武器を持って威嚇してくる。


「我か? 我は、織田信長だ。

ここは、何処なんだ?」


「オダノブナガ……? 聞いたことあるか?」


「いや、ないな……。」


「変な人よね。」


「そうねぇ〜。」


 なんだ? この周りの反応は……。

まるで、我が異常みたいな接待をしているではないか!!


「あぁ〜。事情は分かった。

ならば、殺してしまおう。」


 ━━━殺すと? まるで、前に居た所ではないか!!


 我は片手で刀を出そうとした。

……だが、無かった。どうすればいいかと焦りながら刀を出そうとした手を前に出した。すると……。


「うわぁぁぁぁぁあー!!!!」


 何故か、攻撃をしようとした奴らが吹き飛ばされてしまった。

そしたら、街の住民共がパニックになりながら逃げていた。


 我は、どうしたらいいか分からず……慌てていた。


「とりあえず、こっちに来て。」


「お、おう!」


 すると、体が全体的に小さくて……胸とお尻がでかい少女が……我を森の中へと連れて行く。


 ある程度、走った後に……城みたいな所に連れて行かれた。

するとその少女は、我を1番目立つ……何か椅子に座らせて、我の目の前でしゃがんで喋っていた。


魔王神まおうしん様……いらっしゃいましたね。お待ちしておりました!」


 魔王神……? お待ちしていた……? どういう事だ……?


「信長様は、焼き殺されるのを私が救い、異世界へと転生させる事に成功しました。」


 異世界……? 転生……? 更に分からない言葉が……。


「信長様は、これから……この異世界で生活をしていただきます。

安心してください……。何もかも……全てが、分からないかもしれないですが……貴方様の前で崇拝している私含め、この者らが何もかもお教えします。

ですので、この異世界を前の世界の様に天下を目指し……支配し、我々の世界にしましょう。」


 もう……何が何だか分からなかった……が、我がやることは……このいせかいを、昔の世界の様に天下を目指し、支配する事にしよう。


 "流れに沿って"……な?


 ……と・・・。

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