第十六話

「白、この辺に桜が綺麗に見える穴場があるらしいが行ってみるか?」


「はい、行きたいです!」


「よし、じゃあ決まりだな」


 そして、俺たちは二人で公園まで歩いて行った



「おおー!!すごいですね!!」


「ああ、すげぇな」


 辺り一面ピンクの花びらが舞っていた


「写真撮りましょうよ、先輩!」


「そうだな、撮るか」


 携帯で写真を撮った後、ベンチに座って景色を眺める


「良いところですね、ここ……」


「ああ、空気も美味いし、静かだしな……」


「ふぅ~……なんか、眠くなってきちゃいました。ちょっとだけ寄りかかって寝ても構いませんか?」


「構わないが、風邪引くなよ」


「はい!ありがとうございます!」


 そして、白は俺の肩にもたれかかってきた 俺もそっと目を閉じた とても穏やかな時間が流れる…………


 俺は白の頭を撫でた すると、白は嬉しそうにして、俺の手に自分の手を絡めてきた


 白の吐息を感じる


 暖かくて柔らかい感触


 俺の心臓の鼓動が高まる


 白は気持ち良さそうにしている


 白は俺の顔を見つめてくる


 その目は潤んでいて艶っぽい 表情をしていた


(先輩、大好きです)


 白は俺の目を見て、唇の動きだけで想いを伝えてくれた


 俺も同じ様に返す 二人の距離は徐々に近づいていく


 お互いの呼吸を感じ合うくらいの距離になった時、白は顔を近づけてきて、そのままキスをした

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