第二章
第六話
放課後、部室でゲームをしていると少し遅れてから白が来た
「先輩、お疲れ様です」
「おう」
「これどうぞ、作ってみました」
「クッキーのように見えるが……何のお菓子だ?」
「チョコレート味のマカロンです」
「マカロンか、美味しいよな」
「はい、どうぞ食べてください」
俺はマカロンを口に含んだ
甘い香りが口の中に広がり、とても美味しかった
「甘くて美味しい。白、お菓子作り上手だな」
「そんなことないですよ……でも、ありがとうございます」
「いや、お前の作ったお菓子は本当に美味しい」
「そうですか?嬉しいですっ、」
「そうだ……チョコは食べれるか?」
「はい、大好きです」
「ん、じゃあ……」
俺はカバンの中から取り出した貰い物のチョコの箱をテーブルの上に置いた
箱を開けると白が目を輝かせる
「こんなに沢山の高そうなチョコ、初めて見ました!」
「貰いものだけどな、一人で食べるには多いから持ってきた」
「私も食べていいんですか?」
「ああ、二人で食べよう……ほら、遠慮はいらねぇぞ」
「ありがとうございます!では、早速いただきます……!!」
白はホワイトチョコを口に入れて、目を大きく見開いてから口角を上げた
「んっ、……甘くて美味しいです!!」
「気にいったんなら何個でも食べていいぞ」
「本当ですか!?では、これとこれと……ん、美味しい!……こちらのチョコにはアーモンドが入っているんですね……モグモグ……何だか……ポカポカしてきました……」
美味しそうに食べるやつだ……見てるこっちも楽しくなる
「ん?……ポカポカ?部屋の温度は変わっていないと思うが」
「あ……れ、先輩が二人いる……えへへ、幸せぇ……」
「ま、まさか……!!」
慌ててチョコの箱を見ると少量だが酒が入っていることが書いてあった
どうやら白はこのチョコに含まれている僅かな酒だけで酔ってしまったらしい
「熱いぃ……脱いじゃおっ、」
「おい、ここで脱ごうとするな!」
「きゃ、……んっ、もう……先輩そんなとこ触っちゃ駄目ですよぅ……」
「す、すまん」
「でも先輩になら学校で触られてもいっかぁ……」
「良くない良くない」
「えー、先輩は私のおっぱいに興味ないんですかぁ?」
無いわけないだろ!……だがTPOを考えて、俺はここで白が半裸になる事を止めないわけにはいかない
「頼むからここで脱ぐのはやめてくれ」
「先輩がそこまでゆーのなら、しょうがないですねぇ」
「そうしてもらえると助かる」
「そのかわりぃ――えい!」
「うぉっ!?――おい、乗るな!」
「一緒にポカポカしましょう?」
は、背面座位みたいになっているが……
これ、誰かに見られた即終わりだな――って、おい!沈まれ息子ォ!
「……あ、あれ?……なんか固いのが当たってる」
「いや……その、」
「あー!もしかして……しぇんぱぁい、私のお尻におちんちんあったてぇ……興奮しちゃったぁ?」
「……悪いが、その通りだ」
「私は嬉しいんですよ……先輩がぁ、私に欲情してくれてぇ……だからぁ」
「おい、待て!やめろっ、」
「もう、先輩ったら……さっきからそればっかり、言葉でそう言っても……先輩のここ、すっごく大きくなってますよ??」
「ここは学校だ、まずいだろ!」
「それ以上つまらないこと言ったら……先輩に部室で襲われたーって、警察にいっちゃいますっ、」
「え、それは普通にやめて欲しい……」
「じゃあ、おとなしくしていて下さいねっ、」
「ちょ、まっ――
この日のことは見方によってはいい思い出なのかもしれないがあまり思い出したくない
◆◆
翌朝――
「おはようございます先輩……き、昨日は本当にすみませんでした!」
「昨日のこと、覚えてたんだな……」
「はい、全部覚えています」
「過ぎたことだ……もう忘れろ、俺はそこまで気にしていない」
「あんなことを学校でしたのに許してくれるなんて……先輩は天使です!!」
「こんな悪人顔した天使がいてたまるか」
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