「  」相談室

灰音@449

プロローグ

 今日もいつも通りの日々が始まる。朝は眠いし寒いしだるいからキライだ。しかも人混みの電車に乗っていかないと行けない。最寄駅に着いたら速攻イヤホンをつけていつも通りのプレイリストを聴く。これがないとやってらんない。僕の調子は時間が経つにつれ上がっていく。1限2限目はテンション低め3限4限目は普通5限6限目はまだ普通放課後が1番元気。そして夜中になるにつれ平常に戻っていくふつーの高校生だ。

いきなりだが僕は頭が悪い。勉強はめんどくさいからやりたくない。けど再試はもっとめんどくさいから最低限はやる。けどそれ以上はやりたくない。

そんな僕でも頭を使わないといけないことがある。

それはいつも深夜に行われる。


その頭を使わないといけないというのは簡単にいうとお悩み相談室である。

ただ僕のお悩み相談室は申し訳ないがそこらのとは違う。僕が受け付けるのは「この世に絶望した高校生のみ」である。基本料金はなし(気分によってはジュースやお菓子)オンライン可能・対話可能って感じ。こんなことしてると世の中がどれだけ捻じ曲がっているのか、わかってくる。

さぁ本日はどんな絶望した高校生がやってくるのだろうか。今日も空は絶望的に晴れている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る