日々何気無く詠む短歌

日々短歌

令和四・五年

アクアリウム大水槽前にて

蒼深きアクアリウムのウミガメのおよぎ来たりぬ幼な子の前に

一枚の厚きガラスのあちらより大きなカメは幼な子見やる

後退あとずさる幼な子を見て身を返し水槽の奥へ泳ぎ去りたり

「かめさんが そばにきたよ」と幼な子は目を輝かせ幾度と言ひたり




―――

 初めての大水槽に釘付けだった二歳半娘。

 これは彼女のところに泳いでいた大きなウミガメが急に寄ってきたときのことを詠んだものです。娘は驚いていましたが、ウミガメが泳いで行ったあと何回も「かめさん そばにきたよ!」と言っていました。よっぽど衝撃が大きかったようです。

 ただ、次の日は

「エイがいたから、びっくりしたよ!」

とだけを何回も繰り返していました。ウミガメは……?

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