第9話

ピンポーンと鳴る

君の顔が見える

エコバッグ抱えてる


久しぶり

もう、夜遅いから簡単なものしか作れないけど良い?

と君はいつものエプロンをつける

僕の家に来て初めて買ったものの一つ

今では当たり前のように僕の家に住んでいるエプロン

君は手際良く料理を作る

テーブルで頬杖をついて僕は君を見る

君はそれに気がついて恥ずかしそうに

うつむく

耳まで真っ赤

可愛い

今夜は泊まっていってくれるのかな

できれば、僕のシャツを着て欲しいな

君を僕の香りでいっぱいにしたい

僕は君の香りに誘われる

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