日がな一日空想日記
宮塚恵一
2023年3月
2023/03/23 日記初日
日記というものを授業の課題とかを除いて、初めて書いたのは中学生の時だと思う。
太宰治の『正義と微笑』のような日記に憧れたのだ。中学2年生くらいの時。真っ当な(?)厨二病の一種。
それから高校では演劇部に入るのも少しは太宰の影響だ。
それからも何度かヴィレッジヴァンガードで装丁の綺麗なノートを買ったりして、日記をつけてみようと試みたりはしていたのだけれど、全て三日坊主に終わった。良くて一カ月程。
そもそも私は現実の出来事にそれほど興味がないのだ。興味があるのはいつも虚構と空想の世界。現実世界の情報量は多すぎる。多すぎる割に滅裂としている。
その点日記というのは物語だ。日々の出来事を切り取り、後々見返す為であったりとか、気持ちの整理の為に文字とする。
だから私みたいなのでも続けられるだろうと思って何度か筆を取ってみるのだけれど、これが本当にうまくいった試しがない。
思えば昔からそうだったように思う。小学生の頃、学校行事の感想を作文に書くみたいなのは本当に苦手だった。授業時間いっぱい何も書かずに途方に暮れて終わることが何度あったか知らないし、そのクセ家に帰ったら妄想をノートにしたためていた。こういうのを俗に“黒歴史ノート”と言うけれど、実のところあまり黒歴史感を感じていない。
寧ろその時に妄想したことが今の創作の元ネタになっていたりするし、普通に他人に見せることもできると思う。自分はそういうものを保存するのが不向きな人間なので、前述した日記とかも一冊も残っていないけれど。
いつも三日坊主で終わる日記と違い、詩や物語の種をノートに書き留めるのは高校生になるまで適当に続けていた。
そのノートをクラスメイトに見つかって嘲笑混じりに朗読されるという、漫画かよみたいな経験も思い出した。あれはあまり良い思い出ではないが、それはノートの中身が恥ずかしいという意味での黒歴史ではない。
とまあ、こんな感じでその日その日に書き出して思いついたことを特に取り止めもなく書いていけたら、と思う。
明日書くかも定かではない。
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