04.04|月

 

月が綺麗だった。綺麗というか、おおきく光ってみえた。別に普段からお月様を眺めているわけではないのだけれど、今日の月はなんというか、浮かんでいる感じがした。


ウォーキングから帰ってきたあと、わたしはいつも家の前でぼうっと座って、ぼんやりと音を聞いたり、漠然と景色を眺めたりする。なにか目的があるからそうしているわけではなく、ただぼんやりとそう過ごすだけの時間が、好きなだけである。


月はいまもすこしずつ地球から離れているらしい。とすると月は昔のほうが大きく見えていたのだろうか。と考えると、なんらかの作品や小説の中に登場してくる月というものの描写なり解釈というものが、いま現在わたしが目撃している月で連想して良いのか、すこしわからない。


わからない、というよりは、連想されるものは月だろうけれども、その月は不変のものではないことをもうすこし自覚したほうがいいのだろうか、というなんらかの、思考の逡巡である。これは別に自分の中で重要な考えでもなんでもなく、ただただ漠然とそんなことを連想しただけで、中身はない。


だからこんな感じで、記述としては終わってしまう。のだけれど、こういう風に思考を漠然として、その漠然とした思考を無責任に捨ててゆくというのを、わたしは無自覚に好いているからぼんやりするのかもしれない、と思った。


頻度を減らすと書いたが、今日も日記を書いてみる。頻度を減らすというより、書く内容の方向性をどうするかで仕切り直せばいいだけではないかと思いつつある。


こんな感じにきまぐれだから日々漠然と過ごしてしまうのだぞと、自分に云いたくなるが、これがわたしの基本性質なのだから、それらはそれらで受け止めつつ過ごすのが、ベストだろうか。

 

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