4/10:キャラメルコーンわたあめ味
変な食い物ばっかり買う。他人からも言われるし、自覚もある。
普通の飯のことがよくわからないから、何を選んでいいかわからなくて、目を引く変なものしか買う気にならないんだ。
今日はわたあめ味のキャラメルコーンを買った。
開封した瞬間、ぎゃっと退くくらい真夏の縁日の匂いが噴き出した。
あの蜘蛛の巣みたいなわたあめの糸が貼りついた、うがい薬色の古いガラスの覆いがついてる機械と、夏の暑さと火の熱でザラメを溶かす匂い。
致死量の晩夏に脳が焼かれた。
甘い煙越しに霞んだ屋台裏を行く人々を幻視するくらい。
味は意外と普通のキャラメルコーンだった。
甘くて喉が痛くなる。週末は夏日らしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます