オンリーロンリー、そして愛

「それでは問題です。ボスニアヘルツェゴビナは何という国でしょう」

「うーん、日本!」

「ブブー、不正解です」

 そこに二郎の母が帰ってくる。

「まあ、二郎。一人でクイズ番組を観ながら、何やってるの」

「あ、母さん。一人クイズ番組の司会者ごっこだよ」

「なんて悲しいことを。分かったわ、わたしが解答者役をやるわ」

「ほんと? やったぁ!」

 二郎は躍り上がって喜ぶ。

「それでは問題です。ボスニアヘルツェゴビナは何という国でしょう」

「うーん、日本!」

「ピンポーン、正解です!」

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