第17話

 2000年前の海底に沈んだ

 あなたの心のひとかけら

 白百合に似た、その欠片を

 見つけるまで、私はずっと夜に居た


 あなたの声を聞くためだけに

 こんなところまで来たんだよ

 地球にいた先生は、もうすでに砂になってしまって、

 怒られた声は、大気圏に反響し続けてる


 二人のランデブーは、

 壊れかけたアイデンティティを

 互いに埋め合うために

 知ることを知ると気づくだけの

 長い長い白昼夢

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