第17話 なんかさ、こわいよね

 今日、タレントのりゅうちぇるさん(つづりがわからない、、、)が亡くなったというニュースがあった。


 Twitterではそのことについて悼む声もあれば、誹謗中傷をする声もある。とにかくたくさんの意見で溢れてる。


 こういう時でも亡くなった人を誹謗中傷できるのはもう論外。私はそれ以上に、「こういうのはTwitterみたいなものがあるからだ」とか、「今まで誹謗し続けたやつこれでわかったろ」とか、そういう声の方が気になった。今更?って。


 今までもりゅうちぇるさんが誹謗中傷に晒されていた。私も耳にしたことがある。だから偉そうなことを言えたものではないけど、でも、りゅうちぇるさんを擁護するような声は、本人が生きている間にすればよかったんじゃないの?って思ってしまう。まったく味方がいなかったわけじゃないと思う。でも絶対、あそこにいた全員が全員そうだったわけじゃないはず。悪いことって言いきれはしないけど、今まで見て見ぬふりだったのに急に味方面するのって、どうなんだろう。


 私も含めて、これはみんなに言えること。普段、私たち学生は特に、SNSの怖さを聞く機会が多いけれど、どこか他人事みたいに聞き流しているところが多いと思う。関係ないって。それでいて、誰かが傷ついて取り返しのつかないことになって初めてその恐ろしさを声高らかに叫ぶ。まるで今まで常に意識していたみたいに。その恐ろしさを伝えようとしている媒体がまたSNS。


 誰かが傷ついて、悲しんで、苦しんで、命を断つことを選んでしまうまでにならないと、SNSの力、人の言葉の威力に気づくことができない、そんな世の中が、自分が怖い。

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