都合
「悪いけど、ヒナの面倒見てくれない?」
「え」
「だってシンジ、あんた、
今日仕事休みでしょ?お願いよ」
めちゃくちゃ疲れていた。
俺の仕事は保育士。低賃金で働かされているが、子供好きな俺としては仕事は悪いけど楽しい。
「遊園地に遊びに行く約束してたのね。
でも、急な呼び出して病院行かなきゃなんなくなったから、一緒に行けなくなっちゃってさ」
「ええー」
「御礼は弾むわよ。
向こう二週間の夕飯代を私が出してあげてもいい。あんたお金なくて殆ど外食してないでしょ。私が出してあげてもいいけど?」
「流石、夜勤もバリバリこなす手術室で器具出しをしてる看護師だけありますね…」
「助かるー!じゃ、ヒナ、あんたの家行かせるわね」
「はいはい」
ガチャン…(ツーツー)
まぁ。呑気に家で寝てたいが。
向こう二週間、美味い飯にありつけるならそれも一興か。
ピンポンピンポン!!!
「ん、誰か来たな…」
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