ネタバレ感想:結局おすすめなん?

 結論から言うと、万人にオススメできる感じではない。


 アクションはグロく、テーマは重い。


 というか、とっつきにくい。


 どういうことかというと、


「一般人を極力排除したシナリオ」


 なのがネックなのである。


 仮面ライダーというと、人間の自由のために戦うのがモットーだ。


 しかし、本作には人間らしい人間が回想シーンくらいしか出てこない。


 緑川ルリ子は、冒頭で崖から転落しても、ケガ一つ負わない。

 ここで、彼女がもうただの人間ではないと示唆されている。


 本郷はいわずもがな。一文字も同様だ。


 心は人間とは言え、フルで感情移入できるとは思えない。

 本郷がコミュ障と言えどもだ。


 緑川教授は天才だし、若かりし頃はズラである。

 公安の面々も、みんな何かしらのエリートだったりする。


 一般人が、まったくといっていいほど出て来ない。

 普通人とのコミュニケーションをする場面が、まるでないのだ。


 アクション性を強めるための、配分だろう。


 人類の自由のための行動も、

「自身のエゴを貫き、他人を操ろうとするショッカー」

「人々を守るため、人外となりつつも、人間の心を持つライダー」

 という対比で表現している。


 それを受け止められるかどうかだが。

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