夢の続き

私は眠っていると、何度も同じ夢を見ることがある。そこは広大な畑で、一面に黄色い花が咲いている場所だ。私はその畑を歩き回り、時折手に取って香りをかぐ。その香りは、何とも言えない癒しを与えてくれる。


ある日、その畑にいると、目の前に見知らぬ女性が立っていた。私は驚いたが、その女性はにっこりと微笑んで話しかけてきた。「ここに来るのは何度目ですか?」私は答えることができなかった。


彼女は私を手招きし、私は彼女に従って進むことにした。そして、私たちは森の中を進んでいくと、そこには美しい湖が広がっていた。彼女は湖を指差し、私に「あなたの夢はここから始まるのです。」と言った。


私は湖の中に飛び込むと、そこには別の世界が広がっていた。そこには、私が望むあらゆるものがあり、私はそこで自分自身を見つけた。


ある日、私は湖畔で目を覚ますと、その女性は私を待っていた。「ここにいると幸せな気分になれる。でも、そろそろあなたは現実に戻らなければならない。」と彼女は言った。


私は彼女の言葉に従って湖から出ると、そこには私が普段生活している世界が広がっていた。私はふと、彼女が誰だったのかと尋ねると、「私はあなたの心の中にいるものです。あなたが幸せであるために、あなたの夢の中に現れたものです。」と彼女は答えた。


私はその言葉に深く感動し、今度からは自分自身が幸せであることを大切にすることを決めた。


《終》

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る