小話小話(失踪)
おもろいやん星人
孤独な闘い
失われた友情
ジョンは、社交界の華やかなパーティーにいた。彼は仕事柄、社交界に出入りすることが多かった。しかし、彼がここにいる理由はただ一つ。彼は、かつての友人を探すために、このパーティーに参加していたのだ。
かつての友人とは、リチャードという男だった。二人は大学時代に出会い、趣味の音楽を通じて深い友情を築いた。しかし、ある日、リチャードは突然、連絡を絶ってしまった。
ジョンは、その後も何度かリチャードに連絡を試みたが、いつも留守電になっていた。そして、数年後、彼はリチャードの死を知った。その時、彼は自分が何もできなかったことを後悔し、リチャードの死を悲しんだ。
しかし、最近、ジョンはリチャードが生きているという噂を聞いた。彼は、あの日からずっと彼を探し続けていた。そして、ついにその手がかりをつかんだのだ。
「あの、リチャードという方をご存知でしたら教えていただけませんか?」ジョンは、パーティーの参加者に尋ねた。
「リチャード?ああ、あの男はもう死んだよ。」参加者の一人が答えた。
ジョンは、ショックを受けた。彼が探し続けた友人は、もういなかったのだ。しかし、彼はあきらめなかった。彼は、今度はリチャードの遺品を探しに行くことにした。
そして、彼はリチャードの遺品を見つけた。そこには、リチャードが生前に書いた手紙があった。手紙には、リチャードがジョンに贈りたかった言葉が綴られていた。
「ジョン、俺はもう死んでいるかもしれない。でも、俺がいなくなっても、君はひとりじゃない。人生は、ひとりで闘うものじゃない。だから、君はひとりで悲しまないで。君は、自分自身を信じて、自分の人生を生きていくんだ。
ジョンは夜道を一人歩いていた。月の光が道を照らしており、さほど暗くはなかったが、風が冷たく吹き付け、彼の肩を震わせた。彼は大学から帰宅する途中で、長い一日の疲れが残っていた。
すると、突然彼は後ろから音がしたのに気がついた。足音である。彼は振り向き、誰もいないことを確認した。やはり疲れが残っているのだろうか、と彼は自分に問いかけた。しかし、やがて足音がまた聞こえてきた。彼は再度振り向いたが、誰もいなかった。
彼は歩みを早め、先ほどの音がただの気のせいだと思おうとしたが、次第に不安が募っていった。彼は気を取り直し、もう一度振り向いた。そこには、彼が思いもよらなかったものが立っていた。
それは、黒ずくめの人影だった。身長も体型もまったく分からないほどに、黒いフードが頭を覆っていた。ジョンは一瞬、息を呑んだ。彼が想像していたような危険な人物ではないかと思った。
「あなた、何者ですか?」とジョンは声をかけた。しかし、相手は何も答えなかった。
ジョンは背中に寒気を感じ、動けなくなってしまった。そして、相手が彼に近づいてくるのを見て、ついに彼は声を上げた。
「助けてください!」
すると、突然相手はジョンに向かって走り出した。ジョンは恐怖に身を任せて逃げた。相手はしばらく追いかけてきたが、途中であきらめたようだった。
ジョンはその夜、事件を警察に届けた。警察は犯人を探すため、彼の証言から情報を得た。しかし、誰も逮捕されることはなかった。ジョンは事件の記憶を忘れるようにしていたが、時々恐怖に襲われた。
あれは、何だったのだろうか。ジョンは思った。それが、彼がその後人生をかけて追い求めることになるとは、まだ知る由もなかったのだった。
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