第2話 まどろみ

何処にも居場所がない気がして

満ち欠けを待ち望んで

手を差し伸べられて

囁かれて

耳を齧られて

反吐が出て

微睡んで

ただ眠って

此処に居て

嫌になって

ただ眠って

夢の中で

自死を望んで

目が覚めて

笑顔が見えて

それは写真の中で

会えなくて

また嘆いて

君が死んで

しばらくして

決断できて

嬉しくて

僕も死んで

ようやく最後に笑えて



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