【完結】ts娘が幼なじみ女学生にasmrされる話
まるべー
プロローグ!!
「ねえ、百香」
「うん、どうしたの?」
「ちょっとヤンデレ耳かきasmrの実験台になってくれない?」
……咲、あなた疲れてるのよ。
「ああ、なるほどね。配信でヤンデレ耳かきasmrをやりたいけど初めての試みでどうやればいいか分かんないから幼なじみである
「そう、分かってくれた?」
一息で状況を纏めた私に対してそう言うは、首を小さく傾けて見つめてくる私の今世の幼なじみ、
「いや、わかるも何もあるかぁぁあ!!配信者って言うのも初めて知ったし、なんだよそもそも実験台って!お断りだよ!」
そもそもああいった耳かき系のasmrって、音だけだから気持ちいいのであって、現実であんなのやったらめちゃくちゃ痛いだけだろうしね!
「そっか…。分かった。じゃあ、この話はおしまいとして、今日は何して遊ぼうか?」
一瞬だけ悲しい顔を浮かべたのち、すぐにいつも通りの明るい顔に戻って「ウノ?それとも神経衰弱とか?」と言っている咲に少し罪悪感が湧いてくる。
そういえば、咲がまともに私にお願い事をしてくるのはいつぶりだろうか。少なくとも、私が覚えていられないほどに昔だって言うことだけは覚えている。
それなのに咲は、いつも私に対して優しくしてくれていた。
ちっちゃい頃は変に自我が確立しているのもあって、同年代の生徒はおろか、先生たちにすら避けられていた私。そんな私に話しかけてくれて、初めて友達になってくれたのが咲だ。今の私がいるのも、咲のおかげと言っても過言ではない。
仕方がない。ヤンデレ耳かきasmrとやらが何かは、属性がてんこ盛りすぎてちょっと何かわからないし、なんなら何をされるか想像もつかないけど、まあいいだろう。
「あ、やっぱり百香のことだしゲームの方がいい?じゃあ今日は…」
「いいよ、やっても」
「え?ああ、ゲーム?うん、何やる?やっぱり私はこういうのがいいと思うんだけど…」
「ゲームじゃなくて。その、ヤンデレ耳かきasmrとやら。私を実験台にしてもいいよって言ってんの」
私のその言葉を聞いてパァと明るくなる咲の顔。そんなにも嬉しいのだろうか?
「いいの?ありがとう!じゃあ、今から色々用意するから、ちょっと待っててね!」
「え?準備とかいるの?普通に耳かきだけじゃダメなの?」
「ダメなの!」と言って部屋を去っていく咲。一体何の準備が必要なんだ?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます