5分で綴る物語

6/7(水)「ドロップ」

小さな缶をカラカラと振り、手のひらに飴を取り出す。綺麗なモザイクガラスの様な飴の中、出てきたのは白い薄荷だ。大人になれば爽やかなのも食べられるが、小さな頃は外れの様に思えた。他の飴だけが先になくなり、薄荷だけが缶に戻される。まるで僕のよう。

飴を彼が摘まむ。

「俺は好きだけどね」

【あとがき】

　薄荷飴すきですが、この前ファミマのチョコミントアイス美味しいねって話を友人としていて、昔ミント苦手で～大人になると味覚かわるよね～昔はサクマドロップスの薄荷を缶に戻していたって話を聞いて、

残り続ける薄荷飴のよう、って思っている受けにそれが好きってする攻め！て生まれました。