5/26(金)「声」

声が聞きたい。

声が聞きたい。あの人の声が。

多く語る人ではなかった。静かな低音が心地よくて、名前を読んでほしかった。どこかに彼の断片があるはすだと痕跡を探す。

『誕生日おめでとう。すぐに行くから待っていて』

消すことが出来なくて留守番電話に入れた声を流す。


彼の欠片に涙を流した。

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