5/10(水)「煙草の吸殻」

「それで、この事件の犯人は誰なんですか?」

「落ち着きたまえ。こんな時には“名探偵”を呼ぶしかないだろう」

「名探偵……ですか?」

美貌な警視庁警部が眼鏡を上げる。

「あぁ……この煙草の吸殻……彼の痕跡に間違いない。これなら生息区域50㎞以内にいるだろう」

「なんか詳しすぎて嫌っすね」


【おまけ】

もちろん(?)

警部は冴えない名探偵のストーカーです……。

いつもはうだつが上がらない冴えない浮気調査とかしている探偵…。

でも『時』と『場合』と『証拠』の三点がカチリと揃うと名推理をし始める。

最近の悩み。

誰かに出した家のごみを漁られている気がするし、帰るとお味噌汁が作られている。

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