3/19(日)「群青」

深い海の色を空一面に広げたような、そんな紺色の雲海を大きな鯨が歌いながら泳いでいく。

全ての法則が捻れ曲がり、空と海と、真昼の星と真夜中の太陽があべこべになった世界で、ただその空を泳ぐ鯨の雄大さを、僕たちは見上げていた。

この群青の空は、僕たちの想像よりも美しい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る