第20話「俺の魔法の属性は…」
俺は炎先生に引きずられる事5分、やっと炎先生は足を止めて俺が聞きたかった念願の言葉を言ってくれた。
「よーし、ここでいいか」
着いた場所はさっきとはうって変わって森の中であり少し開けた場所に連れてこられた。
「やっと着いたんですか?」
俺は縋るような声で先生に言った。
「ああ、ここが今から練習する場所だって言ってもまずはお前の属性から説明するけどな」
あ、そうか属性はまだ教えて貰えてなかったなとふと思う。
「それで、俺の属性ってなんですか?」
その発言に先生は「はぁ…まあそれを説明するにはまずは準備しないとな!」っとため息をつきながらそう言い俺を上に放り投げた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
俺はいきなり上に放り投げられて、みるみるうちに高度を上げ今や森が小さく見える程の場所に着いていた。
龍をほおり投げてから直ぐに炎はある事をし始めた。
※この頃龍はア゙ア゙ア゙ア゙ア゙と叫んでいた。
「まずは椅子と黒板だな!!」
炎(りん)はそう叫ぶと両手に魔法陣を展開しすぐに目に見える限界程度のとても細い円形状の炎を作り出した。
その炎を周りの木々に投げつけブーメランのようにクルクルと周りながら周りの木々達を切っていった。
木々達が倒れる前にすぐさま炎(りん)は常人には視認できないほどの速度で木々達が倒れる前に椅子や黒板の形状に精密な魔法の操作で作り変えていった。
その間わずか10秒だ、まさに神業である。
「よし、準備完了っと」
炎が作業をしおえる頃龍はと言うと気絶していた。
気絶しているため受け身など取れるはずもなくたとえ取れたとしても体は地面に衝突したと同時に肉体が弾け飛ぶだろう。
だがそんな事をこの先生はさせない、椅子と黒板を完成させた後すぐに上を見て龍の場所を確認すると同時に足に強化魔法をかけめいいっぱい力を入れて飛び上がった。
「ふぅ…何とか間に合ったな」
炎は思いっきりジャンプをし、龍が地上に着く前になんとかキャッチを成功させた。
そして不運なことにこの時生徒達は見てしまったこの光景を、その光景とは女の人がガタイのいい男の人をお姫様抱っこしているというなんとも傍からみればとてもおもしろい珍現象になっていたのだ。
ペチペチ
「おい起きろ、授業を始めるぞ」
「はっ」
俺は先生からほっぺを叩かれて目を覚ましたが…
「なんで、先生は俺に膝枕してるんですか!?」
俺は心臓が飛び上がるほどびっくりした、そしてなるべくすぐに先生の膝からどいた。
正直とても心地が良くて離れたくは無い…
「はっはっは、いい反応するじゃないか初々しいなおい」
先生の顔は小悪魔のような笑顔を浮かべており俺の反応をとても楽しんでいるようだ。
「初々しい反応は嬉しいがそろそろ授業を始めるぞ、さっき俺が用意した椅子に座れ」
俺は驚きの余り気付かなかったが確かにさっきまでなかったはずの椅子と黒板があった。
しかも俺と先生が居た細長い椅子もだ、いつの間に作ったのか不思議で仕方がない… だがその気持ちを抑えとりあえず俺は椅子に座った。
「よし、それじゃあ説明する、まずはお前自身何属性だと思う?」
俺は一瞬悩んだが、自分的にはこうじゃないかと思い先生に言った。
「俺的に思うのは…特殊属性じゃないですかね?」
先生はその発言に驚いた様子がないがやっぱりなと言う表情ではあった。
「正解だ、やっぱりお前は異常だこれは褒め言葉やからな?喜べよ」
その発言は俺にはどうしても皮肉にしか聞こえなかった。
「はぁなるほど…まあそれで俺はいったいどんな所が特殊なんですか?」
俺はもうその発言を無視することにした。
「ああ、それはお前自身が見つけるしかない、特殊属性の場合俺はお前に魔力を気付く方法だけしか教えれんのだ、これだけ聞いても納得できないだろうから理由を教えてやる、理由は至って簡単だ、まず特殊属性の場合はそいつ自信でしか分からないのだ、特殊属性は何者にも属さないだから特殊なんだ、わかったか?」
なんか物凄い丸投げな気もしたがその発言に俺は頷いた。
「まあ分かりました、…それでいったいどうやって魔力を感じ取るんですか?」
「魔力の感じ取り方は様々だかお前以外のものは必ず大きい魔力に触れ魔力を感じとっていただろう、だが今のお前にそんなことしても感じ取るのは難しいその方法は幼い頃にやってこそ真価を発揮するからな、だから今回は俺がお前の体に直接魔力をぶち込むからそれを感じとれ」
俺はその言葉に顔をしかめた。
「それじゃあやるから上を脱げ」
「え?」
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