第20話 橘視点

既に何人が死んだのだろうか

生きている者へどれだけの絶望をあたえのだろうか


黒龍が消耗している様子はない


私の体力と魔力は普段の半分だ


もう迷っている暇は無い力を使うしかない


「魅了眼を使います。皆さんは私が言うタイミングで最大の攻撃をしてください。それまでは私から離れてください。」

魅了眼、それは私を最も苦しめる能力でも1番強い

能力。これを使えば黒龍の一瞬を奪える


「行きます」

離れ終わったのを見て目を使う瞬間をうかがいながらの長い戦いが始まった


アリサちゃんを先生を送ったとき一言言われた。

「初代の舞はそんなものではなかった」

まだ答えは出ていない。

だけど、私の最高の舞を魅せてやる


音がたたない足の運びそこから一気にはばたく


空中での攻防が始まった


龍がブレスを放った。

地面と同じように避けようとするが空気抵抗に慣れていないためギリギリでしか避けれない。

だが、ダークスラッシュを放つ。これで完全に私にヘイトが向かっている。

そこからは避けるしか出来なかった

まだ、舞えていない。しかし、離れている人たちの詠唱が終わりかけている。ここしかない


「使います。」

ブレスを放とうとしていたの止めて龍寄より高い位置にいた私を眺める


その瞬間、高等魔法と共に戦士たちが片方の黒龍の翼を攻撃した。

全ての力を使い切った魔法使いたちは

「落ちてくれ」そう願う


願い通りに落ちていった


その瞬間を逃さず、私たちはもう片方の翼に攻撃を始めた


地上までの重力の力を全て乗せる短剣で切る。修復できないように何度も切る。

風のように素早く素早く


2つの翼はもう穴だらけだ


ようやく私たちのところまで落ちてきた


勝てると思った


龍の姿は変わっていく。それはまるで人だった


褐色の肌は傷ついている


動揺している私たちに何事もないように闇魔法を

使う。

地面から無数の黒いトゲが出てくる

グサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッグサッ


何ヶ所刺されただろうか

周りを見ると私たちの血が地面に染み込んでいた


私は駆け出していた。舞うなども考えずにただ目の前の敵を殺そうと2000人を殺したやつを


いつもみたいに速く走れない。それでも走った

そして、魅了眼を使って

「動かないで」

龍を刺したその瞬間私の意識は遠くなっていった


「さすが龍殺しの家系だ、刺し違えても倒すとは面白いものが見れてよかったよ」


その一言のあとは聞こえくなった


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