友を想う詩

蓮見藍菜

もう見えなくなった友を想う詩

私のことを慕った貴女

今ではもう届かないでしょう



貴女のことを思って我慢した私の気持ちを

貴女は軽々しく踏みにじった


「長かった仲は、嘘だったのでしょうか?」


私、知ってますよ

裏で私のことを言っていることを

私は、貴女に何をしたんでしょうか

私は、貴女に危害を加えてないですし

むしろ貴女のことを第1に思っていたのです


『迷惑かけないように』と影から応援してたのですが


「それも届かなかったんですね」


貴女の言葉は、一生消えることもない

貴女との仲が、戻ることも無い

『戻りたい』とも思わないのでしょう?



貴女は『』と言った

それは、自分自身で分かっていないだけ


「一生気づくことも無いんでしょうね」


貴女が、他人ひとに抱いていた感情も、思いも

全部全部知っている


貴女が全部裏で暴露してたのを見てたんですもん

いや、見せつけられたのでしたね


「全く……私を馬鹿にしないでくれますか?」


私は声を出せない

私には発言権も無い

けれど、こうやって、文字に起こすことは出来る


「貴女と別れたこと、その瞬間は悲しかったです。数日立ち直れない程に。貴女はそうでは無いでしょうね」


貴女のことを思う度に、貴女のことをネタにすることが出来る


「私はもう、分かることが出来ませんね……」


裏で何を言われてるか分からない

分かる術も無い


「ですが、『知れる方法も』のですよ」


今日もこうやって、貴女のことを思って書いている


私が面白いと思った人、私が所属していた場所にいた人、私が好きだった人、全員みんな成功していく


だからきっと、人に恵まれて、環境に恵まれて、成功していくだろう


「本性がバレてしまったらどうなるんですかね……貴女ならきっと『力』で人を騙して行くのでしょうね」


私を慕った貴女へ

貴女の周りにいる方々は

』を見て、仲良くされてるのでしょうか


「貴方が私にしたように、今度は私がしていきたいと思うのです」


届かないメッセージ

ここに記しておく

一生消えないように

ずっとずっと

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友を想う詩 蓮見藍菜 @hasumiaina

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