一生届かない手紙
蓮見藍菜
一生届かない手紙
このメッセージを読めているんだろうか
読めているか自分には分からない
でも、これに返信しなくていいんだ
もう君とは『お別れ』しないといけないから
君とは長い付き合いだった
君のこと大事な友人だって思っていたんだ
『1年前までは』ね
その頃は互いに忙しくなって、連絡を取り合わなくなったね
時期が過ぎて、生活が落ち着いたのだけれど
君はまだ忙しいみたいで
『どう声をかけたらいいのか』
『どう関わったらいいのか』分からなかった
君に気を遣い過ぎたのかもしれない
もっと簡単に考えれば良かったはずなんだ
半年くらい前かな
生活の余裕が出てきたのか、色んなところで君を見かけるようになった
『大丈夫なのか?』と思ってしまった
自分と君とじゃ格が違うから
君が幸せそうにしてるのも
君が楽しそうにしてるのを見て
「良かったね」と思わざるを得なかった
妬んでるかもしれない
僻んでるかもしれない
君からの文章から『自分の存在が消えた』と思ったんだ
それで良いと思っていた
君が他の人と楽しくしていたら、こんなちっぽけな自分なんか見なくて済むと思ったから
自分が病んでた時に『大丈夫?』と声をかけてくれた
君が病んでる時に『大丈夫?』と言ったら『特大ブーメランだよww』って言われた
自分が相手にしたように
自分も同じことを繰り返したら
何でダメだったのかよく分からなかった
どんどん病んでくる自分は
『どう話したらいいか分からななかった』
「誰か聞いてくれる人は……」なんて探してたら
呟きに「今日も推しが尊い!!」って書いてた
ハッシュタグつけて推しについて語っていた
『マネージャーをした』まで書いてあった
そんな君に自分なんか見えるはずも無かった
自分を責めすぎて『自傷をした』
君にね、言ってなかったことがあったんだ
この事を伝えたら君はどう思うんだろう?
どう頑張っても自分が辛くなってしまう
君と一緒にいた日々は、推しよりも長いはず……なのに
どうして自分を選んでくれなかった?
どこがダメだった?
聞いたって無駄かな……
だけど君に伝えたいよ……
だからこの手紙に託すね
返事は要らないよ。
君のこと大好きだったよ
ずっとずっと想ってた
何ヶ月……いや何年一緒にいたんだよ?
でも、君への想いもう伝えられない
君にはこれから先も幸せになって欲しい
それじゃバイバイ。
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