雑談配信準備

僕とミオとの大炎上したコラボ配信から一月が経った。


レオナの動画とガクホウさんが紹介してくれた弁護士さんのおかげか、目に見えて誹謗中傷の数が減った。


やはりレオナの動画が決定打となったかもしれない。



レオナの動画を見ながら、僕やミオに誹謗中傷している人の立場に立って考えてみると、レオナは電波を探知して、その場所に転移することが出来るって思ってしまう。


通常魔力はダンジョンの魔素を取り込むことで蓄えていくらしい。


そうやって溜め込んでおけぱ、ダンジョン外でも使うことが出来るってレオナが言っていた。


転移魔法は、それこそ膨大な魔力がいるっても言っていたし、それをダンジョン外でやって見せたレオナの動画だ。


肝が冷えたってレベルじゃなくない?


最初にみせたファイアーボール?も、魔力を込めすぎたってレベルじゃない程の威力だった。


レオナだけは怒らせてはいけないって思うけど、そんなレオナを煽るタケルって…変態なんだろうか。



ミオとの仲も順調に上手くいってるし、あれから新しく曲も投稿することが出来た。



そうしていくうちに、【白夜】がレベル8ダンジョンがある未知の島への探索をする日が決まった。


「夏休みだし、そこにするべ」


「んだんだ」


「課題するのかったりぃなぁ」


「んだんだ」


「どこの方言を使ってるのよ!」


タケルとナツのだらけきった会話に、レオナが痺れを切らす。


「夏休みに探索するのは同意するわ。学業も優先しないといけないし」


「未知過ぎるので、探索にどれくらいかかるか…ですね」


「もちろんシオンも行くよな」


「えっ?」


「先陣切って演奏するのよ!」


「えっ?」


「大丈夫。後方で僕らは応援するよ」


「えっ?」


「結界貼ってますから、大丈夫です!」


「えっ?」


…本気で言ってます?


「「「「まぁ、冗談だけど」」」」


「真剣な表情で言わないでよ!!焦ったじゃん!!」


「ははは。反応が面白いもんな」


「シオンのおかげで、全然緊張感ないよ」


「むしろ楽しみだわ」


4人ともやる気に満ち溢れていて、気合い充分って感じだ。


夏休みまであと数日。


「雑談配信でこのことは言っとこうか。探索者協会に行った後にやるって言ってから、色々あってやってなかったし」


「おっ、それ賛成だ。オラわくわくすっぞ」


「おっと、その作品を出すと色々と怒られそうだからそこまでだ」


「今まで散々他作品の言葉使ってたくせに…」


「ぁあ!?」


「なんでもありません」


「どうせならミオも呼びましょう!シオンとコラボ動画でしか共演出来なかったし、私達もミオと喋りたいから」


「最近のミオは歌ってみたのストックを作るって忙しそうだったけど…あ、大丈夫だって」


ってレオナに言った時には、転移を使ってユイと迎えに行ったみたいだ。


「じゃあ、つまみながら話したいし、何か作ってくるよ〜」


「久しぶりに僕も手伝うよ」


「俺も1人は寂しいから味付け係するぜ」


「「絶対にやめろ」」


「(´・ω・`)」



僕とナツは、キッチンへと向かった。

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