【詩】記憶の中


小学生の頃

通学途中で立ち止まり

泣いた

班長さんに促されても

ただ泣き続けていた


記憶の中

その場所を通ると

小学生の子どもが泣いていた

ちらりと横目で見る

その子は昔の私だった

だから

その子が泣き止むまで

傍にいた

飴玉をあげると

喜んで学校へと向かって行った



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