町の夏休み
朝のスーパーは品出しが済んでいない
陳列棚には野菜がまばらで
鮮魚コーナーのおっちゃんが
大きな魚を捌いている
妙におしゃれした
町内会の区長さんがいる
スーパーには、町の住人の生活と
季節と 流行りがある
買い物を終えて自転車に乗ったら
少年とお母さんが
手にスイカを提げて通り過ぎる
まだ優しい夏の朝に
夏風の赤ちゃんがいる
日陰の世界と
日向の世界を
行ったり来たりしてペダルを漕ぐ
腕に虫が止まる
公園に少年がひとり
日陰に水筒を置いて
夏を待っている
家に着くとアゲハチョウが
ひらりひらりと宙を舞って
故郷の葉っぱに帰省している
空の色が柔らかい
風鈴が一斉に鳴る
昨日息子にお菓子をくれたご近所さん
車に乗って出掛けてゆく
わたしは私と
仲良くしようと思う
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます