季節


 カーテンが

 翻り

 彼女は

 夏になりました


 あめ色の

 陽射しを浴び

 少年は

 夕日になりました


 鮮やかさに

 触れて

 少女は

 秋になりました


 雪が

 音を食む

 彼は

 冬になりました


 半端者の僕らだけ

 半透明


 神聖さに

 目を奪われて


 身を焼き尽くす

 

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