真実と戯れたい


 あの町の夜と

 この街の夜

 あの国の夜と

 この国の夜


 たった一つの夜が

 こんなに姿形を変えるのは

 どうしてだろう


 水が氷になるように

 水が雲になるように


 たった一つの神さまが

 信じる人々によって

 名前を変えてしまうのは

 どうしてだろう


 事実は現象の数だけあるけれど

 真実はいつも一つだけ

 瞳を閉じて できるだけ

 真実と戯れていたい

 目を開いても できるだけ

 まっすぐ一つを 見つめていたい


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