あとはしょうがない


 何もかも過ぎ去るから大丈夫だ

 青空の下で透明な風に吹かれながら

 繰り返し 呟いている


 春の土の匂いを嗅ぎながら

 君に悲しむ権利があるか問う

 ないと思う わたしが答える


 時間は流れてゆくから大丈夫だ

 すべての出来事は悉く清められる

 折り合いの悪い人間とも和解する

 細やかな事で痛みを感じる傲慢さ

 

 傷つけられたと主張すれば

 奴らはみんな罪人になる

 罪人をつくりだす

 君に権利があるか問う

 たぶんないと私が答える

 もういっぱい作り出してしまったから

 傷じゃない 出来心 かなしい

 かなしい つらい ほんとうは

 全て過ぎ去る ただそれだけ

 

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