まさか?
第6話
「いらっしゃいませ」
うちはコンビニを経営している。だから、自分のお小遣いは自分で稼ぐ。
「カエちゃん、高校生になった感想は?」
「別に?変らないかな?」
「だよねぇ」
バイトの人と話しても別に怒られない職場である。品出しをしながら話している。お菓子をひたすら並べている。
「あの」
「あ、はい?」
お客様から声をかけられたと思ったら…
「鈴野くん!?」
どうしてここに?
「…少し話があって」
「え?」
無表情だけども。いったいなんの話?
「カエちゃん。ここはいいから。行っておいで?」
バイトの人はニヤニヤしてる。たぶんそんな話ではないと思うけど。仕方なく、鈴野くんと外に出る。が、移動するようで。
「どこ行くの?」
「ここでは話せない」
「え?なんで?」
そのまま無視され、公園へと到着した。だいぶコンビニから離れた。そして、さらに移動するようだ。
「話ってなに?早く話してくれないかな。仕事あるから」
すると、いきなり立ち止まって、振り向いた。
「今日の帰り、先輩かわからないけど、そう言う人たちに絡まれてた」
「え?見てたの?」
「教室からたまたま。それで、殴りかかられてたけど、相手がいきなり転んだ。あり得ない動きだった。なにかしたんじゃない?」
「なにって?そんなの、りこがちょっと動いたからだよ?」
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