71-無策編
「何も思い浮かばないの」
「スランプ真っ只中の小説家みたいなことを言い始めたね」
「寝ても覚めてもそのことを考えているのに」
「たった一つに思考が縛られると逆に良くない論、あると思うよ」
「つまり?」
「気にせず遊ぼう」
「わーい!」
「なんだかんだ僕は幼馴染ちゃんには甘いのかもしれない」
~ ~ ~
「そもそも人生において行動に思考が反映されるケースがどれだけあるんだろ」
「テストとか」
「考える前提のケースは例外として」
「むしろ考えずに済むケースは何があるの?」
「人生とか?」
「最初の疑問浮かべる意味ある???」
~ ~ ~
「余りにも無策で生きてるかもしれない」
「とはいえ直感型と呼ばれる種類も存在するよ」
「インスピレーションが湧かなくなったらおしまいだよ! 私は常に楽しくありたいのだ! だから再現性を求めるの!」
「常に楽しさを得る方程式かあ」
「とりあえず私の『楽しい』を羅列してみる!」
「なるほど」
「僕くん! 以上!」
「超簡潔な等式じゃん」
~ ~ ~
「団体×球技=幸福、みたいな、こう、もう少し頑張ってみようよ」
「僕くん+私=無限機関だよ!」
「僕依存の戦術は僕が抜けた瞬間崩壊するからよろしくないよ。個人にタスクがついて回るのはリスクヘッジしにくいから避けるべきだ」
「代替品……僕くんの代替品……」
「嫌な言い方だなあ」
「あ、わかった!」
「お?」
「クローンを作ろう!」
「マッドサイエンティストの発想じゃん」
~ ~ ~
「ツンデレちゃん。あなたは僕くんになれますか?」
「拾い食いでもさせたの?」
「なんで僕を白い目で見るんだろう」
「おまけに幼馴染ちゃんの行動の管理責任まで問うような口調でござる」
「アサシンちゃん。あなたは僕くんですか?」
「そこいらの宗教勧誘よりやべぇ目をしてるでござる」
「僕くんは、僕くん?」
「違うよ?」
「僕くんの回答が一番やべぇかもしれないわね!」
~ ~ ~
「幼馴染ちゃん! あなたは僕くんがいなくても大丈夫! 生きていけるわ!」
「無理だよ」
「無理じゃないの!」
「根拠は?」
「それは……」
「何を為すにもモチベーションは大切だけれど、何もかもを気持ちでカバーしようとさせるのはクラシカルな部活の顧問みたいで説得力に欠けるよ?」
「なんで急にあたしが詰められるのよ!?」
~ ~ ~
「はぁ。やっぱりツンデレちゃんを攻撃するのは楽しいね!」
「また今日もオモチャにされたわ……あたしって、ほんと馬鹿……」
「自分が馬鹿だっていう気づきを得た! これは凄い財産だよ!」
「誰のせいだと思ってるのよ!」
「……わかった気がする」
「僕くん?」
「笑顔×コミュニケーション=楽しさ、かな」
「最後無理矢理綺麗にまとめたでござるな」
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