62-夢編

「なんだか変なところに来てしまった」

「幼馴染ちゃん大変バク!」

「どうしたの!?」

「子供たちの夢がまた食べられちゃったバク~!」

「許せない! このドリームエンジェルス隊長、幼馴染ちゃんがおいたをする子をおしおきしちゃうぞ☆」

「久しぶりの超展開で脳の処理が追いつかないや」


~ ~ ~


「何してるのさ」

「僕くん!? どうしてここに!?」

「僕が聞きたいんだけど」

「まさか、今危機にさらされてるのって僕くんの夢なの!?」

「つまりここは僕の夢の中?」

「そうなるね!」

「そっか。じゃあ早く出ていって?」

「にべもない~!」


~ ~ ~


「何言ってるバク! 幼馴染ちゃんを追い出したら大変なことになるバクよ!」

「この象を小さくしたみたいな生き物は?」

「ムムバクバク! 私のビジネスパートナーだよ♪」

「どんなことをしてくれるの?」

「夢の中に入って邪魔な物をお掃除してくれるよ!」

「他には?」

「えっと、いつもお腹いっぱいかな?」

「どう考えてもこいつが犯人だよね?」


~ ~ ~


「な、な、何を証拠に、げふっ」

「そうだよ僕くん! ムムバクバクは潔白だよ!」

「証拠は?」

「だって私がいないと夢の中に入れないくらい弱いんだから!」

「それ完全に幼馴染ちゃんを利用してるよね?」


~ ~ ~


「けっ、ばれちゃしょうがねーバク」

「そ、そんな! 裏切ってたのね、ムムバクバク!」

「バクって名前の時点で気付こうよ」

「そっちの男子ぃの言う通りさ! 俺はお前を利用して大好物の人間の夢を食い漁ってたんだ!」

「ひどい! 乙女の純情踏みにじって!」

「俺の戯言を信じたそっちが悪いバク! バークバクバク!」

「即刻謝ったほうがいいと思うけど」

「何馬鹿なこと言ってるバク! 俺がいなけりゃ幼馴染ちゃんはドリームエンジェルスの力を使えねーバク! そんな幼馴染ちゃんなんか全然怖くない――」

「紫炎『アジサイ』」

「ぎゃあああああああああ」

「いい忘れてたけどこの子、素で怪物級の魔法使いでもあるんだよ


~ ~ ~


「遺言、命乞い、今わの際の呟き。なにかある?」

「ゆ、ゆ、友誼の誓いとかって……?」

「あるわけない。私を騙す奴に生きる資格なんて、ない」

「だから言ったのに」

「な、な、なんでもするバク! だから命だけは!!」

「本当に?」


「よーし次はツンデレちゃんの夢に入って遊んじゃお~♪」

「なんだか最悪なタッグが誕生してしまった気がするなあ」


~ ~ ~


「ということがあったんだ」

「昨日悪夢は幼馴染ちゃんのせいだったのね!?」

「僕は途中で離脱したんだけど何があったの?」

「それは……」

「いなり! かんぴょう! かっぱまき~♪」

「言えないわ」

「まじでどんな夢か気になって眠れないよ」

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