輝く夢の中で
佐々木あやめはステージ上でも、オフステージでも明るく元気な性格で、グループのみんなから愛されている存在だった。
ある日、練習室でグループメンバーたちと一緒に練習をしていると、メンバーのひとりがあやめに話しかけてきた。
「あやめちゃん、最近どう?調子はいい?」と、グループのリーダーである美咲が声をかけた。
「うん、元気だよ!でも、もうちょっと練習時間がほしいかな?」と、あやめはにっこり笑って答えた。
「あやめちゃんはいつもがんばってるから、きっと大丈夫だよ!」と、同じくメインボーカルを務めるかれんが声をかけてくれた。
「ありがとう、かれんちゃん!でも、みんなも頑張ってるから、私だけが良くなるわけじゃないんだよね。」と、あやめは素直な気持ちを口にした。
「でも、あやめちゃんがいるから、グループは元気にやっていけるよ!」と、リュウがそっとあやめの肩を抱いた。
あやめはそんなメンバーたちの言葉に胸がいっぱいになった。グループのみんなが支えあって、一緒に目標に向かってがんばっている。あやめはそんな仲間たちと一緒にいられることが幸せだと思った。
--------
メンバーの1人、智子は前日のライブで失敗したことを責められているようで、少しイライラしていた。
「智子ちゃん、今日のダンスのところはもっと練習してくれなきゃダメだよ。前日のライブで大事なところでミスるなんて、客も本当にがっかりするから」と、マネージャーの桜井さんが厳しく言う。
「でも、私、ずっと練習してたんですよ。それでも、なんで失敗しちゃったのかわかんないんです。もう、自分でもイライラするくらいに頑張ったのに」と、智子は反論した。
「それならもっと練習しなきゃいけないんじゃないの? 他のメンバーだって、智子ちゃんよりもっと努力してるっていうのに」と、マネージャーの言葉に他のメンバーも頷いていた。
智子は怒りを抑えきれず、「なんで私だけこんなに責められなきゃいけないのよ! 他のメンバーもミスしてるじゃない! 私だけが悪いんじゃないわ!」と声を荒げてしまった。
その言葉に他のメンバーも怒りをあらわにし、「私たちだって智子ちゃんと同じくらい頑張ってるのに、なんでそんなこと言われなきゃいけないの?」と、口論になってしまった。
智子は怒りのまま、机をたたいて会議室を飛び出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます