シン・仮面ライダーから始まる諸々のレビュー
王子ざくり
これから俺は、シン・仮面ライダーを観るわけだが
これから俺は『シン・仮面ライダー』を観る。
東宝シネマズの21時15分の回を観るために、20時45分に家を出る。
だからそれまで、『シン・仮面ライダー』がどんな作品になるか予想をしてみたい。
以下、箇条書きで思いついた順に書いていくことにする。
・この作品の登場人物は、は仮面ライダーもショッカーもおそらく絡んでくるのだろう日本政府も地下で活動する。
→こういうのは一番良かった時の江川達也が得意だった。全盛期の江川達也(タルるートくんと東京大学物語の中間くらいの)なら、大傑作を書いてただろう。”仮面ライダーFIRSTでやらかした人”くらいの認識の人には、ラストマンあたりを読んでもらいたい。
・もう一つ、漫画で思いつくのは、石ノ森章太郎が月刊少年マガジンに発表した「絵コンテ漫画 仮面ライダー」
→絵コンテと漫画をミックスした作品で、知らなかったのだが、同じ形式で描かれた仮面ライダーアマゾンが本になっているらしい
→以下、この作品の内容について書くが、うろ覚えで書いてることなので、間違いがあっても許してほしい
→この作品に登場する仮面ライダーは変身しなくても強い、というか変身する機能も備えてなかった
→でも変身する。自分で仮面ライダーそっくりの衣装を作って、それを着るのだ
→”そっくり”というのは、主人公=仮面ライダーが、テレビで仮面ライダーを見て、それそっくりの衣装を作るから
・というわけで『シン・仮面ライダー』の主人公も、テレビで見た仮面ライダーをモデルに、仮面ライダーのあの仮面やスーツを作るのではないか?
→最初はしょぼい感じだったのが、途中で協力関係になった日本政府によって、高機能なスーツやバイクが与えられるとか?旧→桜島→新みたいな感じで
→だから、仮面ライダー2号は最初からかっこいいスーツを着てる
→2号ライダーの登場には日本政府が関わっている可能性?
・で、俺はあんまり情報を仕入れてないんですけど、今回のショッカーは宗教団体らしいじゃないですか
→宗教といえばオウムと幸福の科学
→オウムが教祖の麻原彰晃が登場するアニメを制作していたことについて作家の橋本治がこんなことを言っていた
→「麻原彰晃は、宣伝のためではなく、自分がアニメに出たいからそういう作品を作ったのではないか?」
→『シン・仮面ライダー』の劇中にヒーロー番組は登場するか?登場するなら、それを制作しているのは誰か?
・宗教による世界破壊といえば、庵野監督が好きなVガンダムがある
→Vガンダムといえば、内戦と少年兵がモチーフになっていた
→2号ライダーはどこかの国で少年兵として戦っていた過去があるかも?
→少年兵的な存在は『シン・仮面ライダー』にも登場するか言及されるのでは?
・原作漫画から拾われる要素は?
→なんらかのきっかけで顔が醜くなる
→ショッカー=日本政府というデマを生んだ例のアレ
→爆発する病院に忘れられた人達
・ところで時代はいつになるのだろう
→昭和?平成?令和?
→登場人物の装いからすると昭和でもおかしくない
→周りが古い日本車ばかりの道路を駆け抜けるサイクロン号とか
・本郷猛は死ぬかもしれない
→その後の未来でV3以降のライダーが登場する余地のある開かれた終わり方になるか?
→それとも、この映画だけで完結し、どこにも繋がらないライダーになるか?
→マルチバースという概念は、この作品に差し挟まれるか?
・シン・ゴジラの時は君の名はがあり、シン・仮面ライダーの公開されるいまは雀のなんとかが上映されている
→君の名はでは抽象化されて描かれていた3.11が、雀のなんとかでは直接的に描かれている
→おそらく『シン・仮面ライダー』では、宗教2世の問題を直接的に描くのだろう
→仮面ライダーで宗教といえば某女優で、某女優の帰依する教団であったアレコレ(教祖の後継者争い、教祖の息子の出奔etc)
→特撮番組って、そういうのを寓話に変換するってことを昔からやってたよね
→シンエヴァとは違った形で父と子の相克が描かれるのだろう
・オタク論にもなってるんでしょうな
→化け物オタクになってしまった本郷猛が、同じく化け物になってしまった者たちに、最終的にはどんな態度=回答をとるのだろう?
・っていうか、そうなったら、またしてもガンダムガンダム!
→水星の魔女を、庵野秀明はどう見たのだろう?
→富野由悠季に、この作品はどう見られるのだろう?
・作品を見終わってみれば、ATG作品とかアメリカン・ニューシネマみたいな後味になるのでは?
→フィルムのルックがどうなるかも気になる
→今回の作品で、庵野監督はどんなカメラを使うのか?
→予告編を見る限りでは、石ノ森章太郎のハードボイルドへの憧憬、あからさまで酷い言い方をしてしまえば中2病的感性を、令和の作品として昇華できているのではないかという期待
→石ノ森章太郎の中2病的感性をもっとも上手く表現していたのは、仮面ライダーWのオープニングの、高いところから街を見下ろすライダーが風にマフラーをたなびかせているシーンが俺的には最高だったが、それを超えてくるか?
・適度にシンプルなストーリーラインになるのではないかという予想
→某ブラックサンの監督を俺が嫌いなのは、映画的感性の欠如に加えて、過激な題材を描いてる風でいて実は題材の尖った部分を無難に丸めてしまうところ。デビュー作からずっと、この二点により、俺は白石某監督を軽蔑している
→庵野監督には、この逆をいってほしい。
・こうして色々書いてたら、『シン・仮面ライダー』がどんな作品なのか、俺の中でだいぶイメージが固まってきた。
→これを破壊されるために俺は映画を観に行くのだ。
というわけで時刻は20時35分。
これを投稿したら映画に出発します。
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