第2話 『オーガズムギア』
MMORPG『フェイト・オーバフロー・オンライン』
新たな炎上ネタをネット民に提供するために、『フェイト・オーバフロー・オンライン』のサーバがあるデータセンターに潜入したeスポーツ選手たぬかそは、神と言われるサーバと直結した。
「おうううぉおおおほぉおおおおお! 何これえええ!」
サーバに接続されたヘッドギアを装着!
その瞬間、たぬかその脳を、ゲーム内のデジタル情報が支配した。
「しゅ、しゅごいいいい! からだがちぎれそう!」
憧れのNPCキャラ、リザペット卿が、アバターとなったたぬかその身体を優しく愛撫する。
普通にゲームしてたら対面できないイベントが、たぬかそを襲う。
ギアから流れる微弱電流がたぬかその本体である生身を刺激し、彼女の身体はビンビンの感度を獲得する!
「も、もっと……」
吐息も荒く、手を伸ばした先には、謎のVRゴーグル。
「こ、これは!?」
『フェイト・オーバフロー・オンライン』の続編で提供される予定の『オーガズムギア』
公式サイトには、こう書かれている。
「『フェイト・オーバフロー・オンライン』の2では更なる没入感を高めるために、新デバイスを開発した。それこそが『オーガズムギア』!」
一見すると何の変哲もないVRゴーグル。
だが、たぬかそは更なる快楽のためにゴーグルを装着した。
「おほぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
全身を毛穴が開き、ぞわりと肌が粟立つ。
下腹からビリビリとした快感が突き上げ、存分におもらしする。
バーチャルに没入しきったたぬかそは気付かなかった。
サーバからバイオテンタクルスが発動されたことを。
ゲームの中で愛撫されるたぬかそは、現実ではバイオテンタクルスによって凌辱されていた。
その姿は、たぬかそが持って来たことすら忘れたスマホによってしっかり撮影され、全世界に公開されていた。
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