美容院とアラカンの流行

美容院へ行きました。

この店は、20年前(まだバリアフリーが

一般的じゃなかった頃)から段差がないことを

教えてくださいました。

お客さんへのコミュニケーションを

大切にするのが自慢です。


今回は、わたしが着ていった服について

美容師さんが褒めてくれました。

「そのネコの模様の服、かわいいね!」

Yさんは、ニコニコ笑いながらいいます。

「服いっぱいにネコの姿が絵になってる。

それに、このパンツもおしゃれ!

いま緑が流行ってるから、

ぴったりじゃね!」


わたしは当惑しました。

そもそもボディコン時代から、流行にはウトかった。

背が小さいし、顔もボディコンには似合わないし。


そして今。流行とは知らずに緑を着ている自分がいる。

だいたい、

流行に敏感なアラカンなんて、聞いたことがない。

質実剛健、いつも郊外スーパーの服を着て、

顔にいっぱいシミつけていたわたし。

それで満足していた。

おしゃれが女の身だしなみだとは

考えたこともなかったのです。


服が似合ってると言われて、

虚栄心がくすぐられました。

今まで自分を支えていた無頓着な糸が切れていきます。


今後は、流行に敏感になったほうがいいかもしれない。

しかし流行を追いかけたら、

おカネがいくらあっても足りないよなー

と思った2023/08/09の美容院でのお話です。

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